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福岡県内 11選挙区の情勢

2012年11月20日 08:30

 12月4日公示、16日投・開票に向けて走り出した総選挙。福岡県内11の選挙区で与野党が激突する構図だが、各党の主張が定まらず争点が絞りにくい上に、自民、民主の候補者が決まっていない選挙区もあるという異例ずくめの事態だ。
 石原慎太郎という極右の大将を新代表に据えた日本維新の会も県内の選挙区で候補者を擁立する予定とされ、選挙区情勢も流動的となってきた。
 19日時点で立候補が確実となっている顔ぶれ(国会に議席を有している政党の公認もしくは公認予定者と無所属前職)を並べてみた。(敬称略)

候補者未定の選挙区も
【福岡1区】-博多区、東区
民主・現 松本龍(61)
自民・新  未定
共産・新 比江嶋俊和(65)
みん・新 竹内今日生(38)

*自民は引退する古賀誠氏の元秘書・新開と県議・井上が公認争い中。体調戻った松本有利か。

民主党福岡支部【福岡2区】-中央区、城南区、南区
民主・現 稲富修二(42)
自民・新  未定
共産・新 倉元達朗(45)

*初当選後、金銭スキャンダルにまみれた稲富の苦戦必至。出馬を見送った山崎拓の後継に注目。維新も候補擁立か。

【福岡3区】-早良区、西区、糸島市
民主・現 藤田一枝(63)
自民・新 古賀 篤 (40)
みん・新 寺島浩幸(51)
共産・新 川原康裕(31)

*自治労がらみのカネの問題を徹底追及された藤田陣営は弱体化。系列市議も市長選敗北で力を落とす。みんな・寺島は任期途中で無責任に市議から転身。自民・古賀優勢。

【福岡4区】-宗像市、古賀市、福津市、糟屋郡
生活・現 古賀敬章(59)
自民・新 宮内秀樹(50)
共産・新 新留清隆(57)
維新・新 河野正美(51)
民主・新 岸本善成(38)

*闇報酬をもらっていた事実が発覚した宮内。秘書として仕えた自民元職・渡辺具能は宮内の支援を拒否。元社会党代議士の子息で医療法人理事長の河野正美氏(51)は太陽の党公認だったが野合実現で維新へ。保守票を宮内と食い合う。空白区を埋めたい民主は、県議選(春日・筑紫郡)で落選していた岸本擁立を進める。
参照記事⇒「自民・福岡4区支部長がひた隠す建設会社からの闇報酬
        「闇報酬発覚! 自民・福岡4区支部長との一問一答
     
自民党福岡支部【福岡5区】-筑紫野市、春日市、大野城市、太宰府市、朝倉市、筑紫郡、朝倉郡
民主・現 楠田大蔵(37)
自民・元 原田義昭(67)

*前回同様、事実上楠田VS原田の一騎打ち。

【福岡6区】-久留米市、大川市、小郡市、うきは市、三井郡、三潴郡
民主・現 古賀一成(65)
 無・現  鳩山邦夫(64)
共産・新 金子睦美(51)

*古賀一成の後援会組織はすでに崩壊。元秘書との裁判で敗訴するなどマイナス要因ばかり。自民は候補者擁立を見送り鳩山支援の可能性も。
参照記事⇒『民主・古賀一成議員 賃金未払い訴訟でひっそり和解

【福岡7区】-大牟田市、筑後市、八女市、柳川市、みやま市
民主・現 野田国義(54)
自民・新 藤丸敏(52)
共産・新 江口学(38)

*土壇場で古賀誠が引退表明。公募を避けて秘書・藤丸を擁立。知名度は野田、組織は藤丸という構図に。
参照記事⇒「引退の古賀誠元幹事長 後継に秘書・藤丸氏が急浮上
        「古賀誠氏 後継指名の背景

【福岡8区】-飯塚市、直方市、宮若市、中間市、嘉麻市、遠賀郡、鞍手郡、嘉穂郡
民主・現 山本剛正(40)
自民・現 麻生太郎(72)

*略奪婚・山本と自民下野のA級戦犯・麻生元首相の対決。

【福岡9区】-若松区、八幡東区、八幡西区、戸畑区
民主・現 緒方林太郎(39)
自民・元 三原朝彦(65)
共産・新 真島省三(49)

*TPP交渉参加の急先鋒・緒方と返り咲きを狙う自民・三原が二度目の対決。勢いは三原。

【福岡10区】-門司区、小倉北区、小倉南区
民主・現 城井 崇(39)
自民・現 山本幸三(64)
無・元   西川京子(67)
みん・新 佐藤正夫(57)
共産・新 高瀬菜穂子(52)

社民党福岡県連*事務所をあげてゴルフ三昧だった民主・城井陣営。対する自民は落下傘山本とミカン箱西川に分裂か。
参照記事⇒『政治資金でゴルフ三昧 民主党・城井崇議員事務所の優雅な政治活動

【福岡11区】-田川市、行橋市、豊前市、田川郡、京都郡、築上郡
自民・現 武田良太(44)
共産・新 山下登美子(59)
社民・新 谷瀬綾子(36)

*天敵・山本幸三を首尾よく10区に移し、武田圧勝が確実。



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