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政治資金でゴルフ三昧
民主党・城井崇議員事務所の優雅な政治活動

2012年11月 9日 09:05

 城井崇・民主党衆議院議員(福岡10区・当選2回)の政治団体が、年間数十回に及ぶ秘書らのゴルフプレー代を、政治活動費として処理していたことが明らかとなった。
 平成21年に16回、22年には28回のゴルフプレー代が、同議員の関連政治団体「きいたかしを支える会」から支出されていた。
 同団体には城井氏が代表を務める「民主党福岡県第10区総支部」から政治資金が流れ込んでおり、政党交付金を使ってゴルフに興じていたと言ってもおかしくない形だ。
 城井氏の事務所側は、問題の支出が秘書ら事務所スタッフのゴルフプレー代だったとした上で、23年からは同様の政治資金処理を止めたとしている。

関連政治団体が5団体も
 城井氏は、松下政経塾出身で当選2回。今年10月まで文部科学大臣政務官を務めていたが、当選回数が少ないわりになぜか関連政治団体の数だけが多い。
 福岡県選挙管理委員会に確認したところ、次の5団体を届け出ている。

  • 民主党福岡県第10区総支部
  • 城井たかし政策研究会(資金管理団体)
  • きいたかし後援会(昨年10月設立)
  • きいたかし会
  • きいたかしを支える会

 次から次へと政治団体を設立する意図は不明だが、資金管理団体におけるカネの動きは平成21年の総選挙の年までで、22年は開店休業の状態。昨年10月には新たに「きいたかし後援会」を立ち上げ、個人献金の受け皿にしていた。
 このうち、民主党支部と同じ程度にあたる毎年2,000万円前後の政治資金を動かしていたのが「きいたかしを支える会」である。

2年間で42回のゴルフ 
 同団体が県選管に提出した政治資金収支報告書によれば、組織活動費の中の「交際費」としてゴルフプレー代金が支出されていた。年ごとの内訳は次の通りだ。

平成21年・・・16回 24万1,376円
平成22年・・・28回 39万4,229円
 2年間で44回、平成22年は月2回以上という驚くべきペースでゴルフに興じていたことになる。

 城井氏の選挙区がある北九州地区を中心に、山口県や佐賀県のゴルフ場も利用しており、平成22年には沖縄県内のゴルフ場でもプレーしていた。
 下は、この時の領収書の写しだが、1月31日、2月1日と沖縄県内での遊びが続いていたことが分かる。優雅な政治活動である。

領袖1.jpg 領袖2.jpg

税金でゴルフ―市民感覚の欠如 
 「きいたかしを支える会」には、「民主党福岡県第10区総支部」のカネが入っており、平成21年には244万3,471円、22年には121万7,858円が同支部から支える会側に寄附されていた。
 政党交付金の原資は言うまでもなく税金だ。帳簿上の操作は別として、「税金でゴルフ」と見なされても仕方がない状況で、不適切な支出だったことは明らかである。

 城井氏の事務所に取材したところ、ゴルフに行ったのはすべて秘書で、城井氏自身が参加したことは一度もないと明言。後援会としての集まりだったため、政治活動費として処理していたが、不適切との指摘を受けたため「有権者の誤解を招いてはいけない」(事務所側)と考え、平成23年からは秘書が各自で支払いを行うようにしたという。

 しかし、誤解もなにも月に何度もゴルフに行くことがまともな政治活動だったとは思えない。ずいぶんゴルフ好きな後援団体のようだが、市民感覚とかけ離れた活動実態であることは明らかだ。月数回のゴルフ場通いなど、よほどの収入がなければできないことで、国民の生活が第一をキャッチコピーにしてきた民主党議員のやることではあるまい。
 こうした会計処理を容認してきた城井氏自身が、市民感覚の欠如を自覚すべきである。

 ゴルフプレー代に関しては、他にも不可解な操作が行われている。
 平成22年11月15日に、別の政治団体「きいたかし会」が『2010年ゴルフコンペ』を開催し、86万5,000円の収入を得たことが同会の政治資金収支報告書に記されている。
 会場は北九州市小倉南区にあるゴルフ場なのだが、「きいたかしを支える会」の支出の中に、この日のプレー代2万570円が含まれているのである。城井氏の政治団体が同じく城井氏の別団体への支出を行った形だ。

やっぱり「嘘つき民主党」
 城井議員事務所の政治資金によるゴルフ三昧は、民主党議員の主張が薄っぺらなものであることを象徴している。
 城井氏のホームページを見ると、「政治信条と政策」の中に、《税金を大切に使う日本にしたい》として、次のような記述が出てくる。

《まず政治家が身を削り、襟を正す。議員定数の削減はもとより、政治活動の質の担保を前提に議員歳費など国会議員関係の経費の全面的な見直しを訴えます》。

 城井氏が、《政治活動の質の担保》や《国会議員関係の経費の全面的な見直し》について真剣に考えていたのであれば、ゴルフのプレー代を政治資金で賄うことなどなかったはずだ。
 聞こえの良いことばかりを並べ立てて、有権者を欺いたと言っても過言ではなかろう。

 民主党政権の3年間を振りかえる話になると、有権者の多くが「嘘つき」だと言う。この批判は、鳩山、菅、野田佳彦の歴代首相だけでなく、個々の議員にも向けられたものだ。
 城井氏は消費増税に賛成しており、なおさら政党交付金や政治資金の使い道には慎重であらねばならない。ゴルフ三昧などもってのほかなのだ。

 民主党福岡県連所属の国会議員をめぐっては、政治資金がらみの不祥事が後を絶たない。
 前回の総選挙直後には、福岡2区の稲富修二議員が、福岡県知事選(平成19年)の選挙余剰金約1,900万円を使途不明にしていた問題で釈明会見。
 岩本司前農水副大臣(参・当選3回)に至っては、キャバクラの代金をはじめ、牛丼やちゃんぽんといった自身の食事代全般、さらには頻繁な沖縄旅行の費用まで、政治資金から支払っていたことが分かっている。

 救いようがない状況の中、解散・総選挙の日が確実に近づいている。



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