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民主党議員の呆れた政治感覚
韓国での焼肉飲食が「政治活動」

2012年4月23日 10:15

 gennpatu 114020019.jpg集めた政治資金を遊興に使っていた民主党の岩本司農水副大臣(参院議員・当選2回 福岡選挙区)。これまで分かっている不適切な支出は、牛丼やちゃんぽんといった自身の昼食代、キャバクラ、バー、屋台での飲食から頻繁な沖縄旅行にまで及ぶ。

 沖縄旅行については、政党助成金を支給されている民主党支部からの支出も確認されており、国会議員としての資格が問われる事態だ。しかし、不適切な政治資金処理はこれだけではなかった。

 同議員側が平成21年に韓国へ旅行した折の航空券代と飲食費を、政治活動費のなかの「組織活動費」として処理していたことが分かった。

韓国旅行で「カルビ」
 gennpatu 114020094.jpg平成21年2月といえば通常国会が始まっていた時期になるが、岩本議員は土・日を利用して韓国にまで足を伸ばしていた。

 右は岩本議員の資金管理団体「岩本つかさ後援会」が、少額領収書の開示制度に従って提出した2月14日(土)付けの領収書(クリックすると拡大)だが、支払額の欄に「¥9000」と記されているほかはすべてハングル。何の領収書なのかまるで分からない。
 確認したところ、「品目」の欄に記されているのは『カルビ』で、店名や住所などは何も記されていないという。
 韓国では、このタイプの領収書が多用されており、他のメニューをはじめビールやマッコリを頼んでいた場合でも、『カルビ』と一括して処理するケースが多いとされる。 いずれにしろ「焼肉店」での飲食ということだが、支出の目的は「組織活動費」となっている。
 この前日の金曜日(13日)には福岡空港内にあるアシアナ航空の支店で航空券を購入しており、これも後援会の組織活動費として処理されていた。
 韓国の焼肉店で、一体どのような「政治活動」を行なっていたのか分からないが、政治感覚がズレていることだけは確かだ。

これで「増税」?
 岩本議員の遊興を支えているのは、後援会が開催した政治資金パーティーの収入だ。
 このカネ集めの手法と政治資金処理に違法性があった疑いも浮上しているが、有権者の提供した政治資金を惜しげもなく自身の遊びに散財する人間に、国の予算を審議する資格があるとは思えない。
 「国民の暮らしが第一」と主張してきた民主党だが、国民のカネを食い潰す議員を放置するような政党が、消費増税を提起するなどもってのほかである。

関連記事→「遊び狂う民主党議員の実態
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