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遊び狂う民主党議員の実態

岩本農水副大臣 政治資金で頻繁に沖縄旅行

2012年4月18日 08:25

岩本司 ゴルフ遊び 農林水産副大臣を務める民主党の岩本司参議院議員が、政治資金パーティーで集めたカネで沖縄旅行を繰り返し、リゾートホテルに宿泊したりゴルフに興じていた実態が明らかとなった。
 岩本議員をめぐっては、牛丼やちゃんぽんといった自身の食事代や妻の給料といった生活費のほか、キャバクラをはじめ夜の遊興費にも政治資金を充てていたことが分かっている。
 国会議員としての責務を忘れ、遊びに狂う岩本議員の姿は、迷走する民主党と同党所属議員の幼稚さを象徴している。
 
沖縄旅行の実態
 HUNTERは、国会議員関係政治団体の領収書等のうち、人件費以外の経費で1件1万円以下の支出にかかるものについて開示請求を行うことができると定めた"少額領収書等の写しの開示制度"に基づき、総務省から「岩本つかさ後援会」の平成21年と22年分の少額領収書を入手。両年の政治資金収支報告書および1万円を超える支出を証明する領収書なども加えて精査し、岩本議員側の沖縄県内における政治資金支出分を抜き出した。
 
 下の表は、「岩本つかさ後援会」の政治資金から支出された沖縄関連分だけを時系列で並べたものだ。このうち、赤いアンダーラインで示した平成22年のホテル宿泊費2件だけは、岩本議員が代表を務める「民主党福岡県参議院選挙区第一総支部」の政治資金から支出されていた。

平成21-22年表新.JPG
 領収書の日付などから推測すると、平成21年は6回、22年には10回以上沖縄に旅行しており、リゾートホテルに宿泊してゴルフを行っていたほか、居酒屋、ステーキハウス、焼肉店などでの飲食を重ねていた。
 岩本議員は、平成21年1月から22年9月までの間、「沖縄及び北方問題に関する特別委員会」の理事を務めていたが、頻繁に行っていたのは沖縄だけ。北方領土に関する支出は皆無だった。
 後援会や民主支部における支出の状況から見て、"遊び"を目的とする沖縄旅行だった可能性が高い。

 永田町でも岩本議員の沖縄三昧を知っていた議員が多く、岩本議員が会議に遅刻したり欠席するたびに「また沖縄か?」と囁かれる始末だったという。

地元では屋台と海沿いのレストラン
 岩本議員は自宅で食事をすることがほとんどないらしく、飲食費に関する少額領収書記載の日付が途切れることはほとんどない。例えば、沖縄旅行以外で目立つのが、同議員の地元福岡市にある屋台やイタリアンレストラン、永田町の老舗うなぎ料理店が発行した領収書だ。
 
 平成21年1月から12月までの毎月、福岡市内で営業する特定の屋台で計34回25万円あまりを費消していたほか、永田町のうなぎ屋では1月から10月にかけて計18回8万円分の食事をしている。また、沖縄に共通した雰囲気がお気に召したのか、6月から12月までの間には福岡市西区にあるオーシャンビューのイタリアンレストランで計26回約15万円を使っていた。
 これらの支出がまともな政治活動にともなうものであるはずがない。

問われる政治家の資格
 岩本議員が集めた政治資金は、自身の食事代、キャバクラやバーでの遊興費、そして沖縄旅行といったおよそ政治活動とは無縁の支払いに充当されている。
 また、平成22年3月と同5月の2件のホテル宿泊費には、政党助成金を収入の軸にした政党支部のカネを充てており、支出の正当性が疑われる事態だ。

 国会議員1人にかかる税金は年間1億円とも言われる。約2,100万円あまりの歳費に加え、文書通信交通滞在費やJRの無料パス、航空クーポン、3人の公設秘書(政策・第1・第2)の給与、議員会館・議員宿舎の維持費などが税金によってまかなわれているほか、各会派には議員1人あたり月額65万円の「立法事務費」も支払われているのだ。

 遊びに狂う岩本議員に、これだけの税金をつぎ込む意味があるとは思えない。国民に謝罪し、潔く辞職すべきである。

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