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「非常識」が代名詞 今年も続く三反園鹿児島県知事の暴走

2019年5月21日 10:00

知事.png 昨年、情報公開請求で入手した鹿児島県職員の復命書から、フランスに出張した三反園訓知事(写真)が一方的に公務日程を変更し、日程調整に協力した県内企業との関係が悪化する事態となっていたことを報じた。
【参照記事⇒「【暴君の証明】三反園鹿児島県知事・フランス出張の実態(上)」 、「同(下) 」】
 ブラジル出張では、添乗員の女性を怒鳴りつけるという“事件”を起こし、パワハラ体質が問題となった。いまや「非常識」は三反園氏の代名詞。今年に入っても、暴走が止まらない。

■ドタキャンが常態化?
 日程を自己都合で(というよりわがままで)コロコロ変えると言われている三反園知事。今月17日には、出席予定だった「一般社団法人 鹿児島工業倶楽部」の総会を、開会時間である17時30分の5分前になってドタキャンしていた。

 出席キャンセルの理由について県庁秘書課に確認したところ、「会議が長引いた」。何の会議で会合をキャンセルしたのか聞くが、「お教えできない」と言う。税金を使って仕事をしている役所の人間が、知事を交えて開いた会議の目的を秘匿するなどあり得ない。強く抗議して再回答を求めたが、数時間後に返ってきたのは「くらし保健福祉部の会議」という所管部署の名称だけだった。実際に会議が長引いたのかどうか、極めて疑わしい状況だ。

 今年4月には、地域おこしの一環として公設・公営で焼酎の醸造、販売に取り組む同県三島村の焼酎お披露目会に、知事側から挨拶の場を作るように申し入れながら、直前になってドタキャンしていた。

■参列者を呆れさせた告別式での行為
 歴代鹿児島県知事のなかで、これほど「非常識」を指摘された人物はいないだろう。先月行われた保岡興治元法相の告別式では、隣に座った山崎拓元自民党副総裁にしきりに話しかけ、参列者の顰蹙を買っていたという。告別式に参列したある県関係者は、あきれ顔にこう話す。
「保岡先生は、本県にはもちろん、国にも多大の貢献をされた政治家ですよ。その方の告別式で、隣に座った山崎元副総裁に何度も話しかけ、周囲に呆れられていました。当の山崎先生が迷惑そうにしておられるのに、知事はお構いなし。亡くなられた保岡先生にも、ご遺族にも失礼でしょう。非常識にもほどがある」

 鹿児島県選出の衆議院議員は4人。そのうち、県連会長である実力者・森山裕氏ら3人が山崎元副総裁が事実上のオーナーである石原派の所属だ。前回総選挙で惜敗したものの、鹿児島1区の支部長である故安岡氏の長男も石原派。来年改選を迎える三反園氏としては、山崎元副総裁に取り入ることが最重要課題だったのだろう。場をわきまえぬ行動からみても、故人を悼む気持ちなど、さらさらなかったことがうかがえる。

 三反園氏の非常識は今に始まったことではない。昨年5月には、鹿児島市で開催された国際青年会議所アジア太平洋地域会議「ASPAC」(アスパック=Asia Pacific Area Conference)鹿児島大会で、報道陣のカメラに映り込む目的で臨席されていた秋篠宮ご夫妻に“つきまとい”。関係者やSPの制止さえ無視する露骨な皇室利用に、宮内庁関係者から「三反園氏の知事在職中は、鹿児島県に協力することはできない」という声が上がったほどだった。

 7月に会費2万円で開いた政治資金パーティー「三反園訓知事を励ます会」を巡っては、集金額の少なさを嘆いて「これだけか」と発起人を非難。パー券販売に走り回った関係者を怒らせている。
 
 もともと三反園氏は、詐欺的手法で県知事になった人物だ。約20万票とされる票欲しさに、反原発派と「廃炉」を前提に政策合意。競合候補に立候補を辞退させながら、知事になったとたん約束を反故にして連絡を絶った。詐欺的手法というより、詐欺師そのもの。社会の非常識が、三反園氏にとっては日常なのかもしれない。

■低レベルトップにゆるむ組織
 続くトップの暴走に、県の組織もおかしくなっている。下は、5月20日午前まで三反園知事のフェイスブックと鹿児島県のホームページに掲載されていた「知事の動向」の16日分である。

三反園フェイスブック投稿.png

知事の動向.png

 タイトルは、『鹿児島県ビルメンテナンス協会通常総会の懇親会に出席しました』となっているが、記事も写真も「鹿児島県ホテル旅館生活衛生同業組合」の会合のもの。両団体はまったくの別組織で、どう考えても間違いだ。

 県の広報に確認したところ、あっさり間違いを認めた上で「原稿を作成した所管課がミスした」という。記述とタイトルが合致しないことなど子供でも分かりそうなものだが、悪びれた様子もなく「もう修正しました。今後はこうした間違いがないようにいたします」というお役所言葉で幕引きとなった。これまでの鹿児島県にはなかった、信じられないミス。トップの低レベルが、組織を蝕む典型例と言えるだろう。

 組織は、トップ次第。だが鹿児島県では、県民の前だけ善き政治家を装い、裏で非道な振る舞いに出る知事に、県庁職員の多くが嫌悪感を抱いているという。



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