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鶴保前沖縄・北方担当相の裏金疑惑 業者証言で詳細判明

2017年12月15日 08:50

955b233be04217a9a6e46b59ad1ba867855ce09a-thumb-210x166-22918.png 沖縄県名護市辺野古で進む米軍普天間飛行場の移設工事に必要な「岩ズリ(がんずり」の採取に絡み、前沖縄・北方担当相の鶴保庸介参議院議員側に、巨額の裏金が渡っていた疑いが浮上した。
 鶴保氏本人には100万円、後援会長を名乗る謎の人物(以下「M氏)には鶴保氏との「面会料」などの名目で1,900万円以上の現金が渡ったというもの。鶴保氏側に資金を提供した鹿児島県南大隅町に本社を置く採石会社の代表者は、現金の他に参院選における労務支援を行ったり、M氏に高級国産車を提供したことを証言している。渦中の採石業者に、改めて現金授受の詳しい状況を聞いた。
(写真は鶴保庸介参院議員。参照記事⇒「鶴保前沖縄担当相本人に100万円

■面会11回 政審会長室や大臣室で
 採石業者によれば、鶴保氏側に提供した資金は2,000万円超。鹿児島県南大隅町辺塚で計画していた採石事業への協力を要請する過程で、「参議院議員鶴保庸介後援会 関西千年会会長」という肩書の名刺を持つ人物M氏と鶴保氏本人に、主に都内で、現金を渡していたという。採石業者が残した記録と金融機関の預金通帳を照らし合わせ、確認できた鶴保氏との面会日、鶴保氏側に渡したとされる金額についてまとめた。

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 鶴保氏との面会は計11回。うち7回は、永田町にある中央合同庁舎第8号館の沖縄・北方大臣室だった。M氏は、「鶴保に渡す」「政治家に会う時の相場はこのくらい」などと理由をつけ、業者を鶴保氏に合わせるたびに「面会料」を要求。業者は、初回の平成28年2月22日、面談場所となった国会内の参議院自民党政策審議会長室に入る直前に、M氏に100万円入りの封筒を渡したという。「面会」絡みの資金提供は、確認できただけで計5回、450万になる。大臣室では、同行した関西千年会のメンバーらと、鶴保氏を囲む形で記念写真を撮ったりしていた(下の写真参照)。

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 採石業者の証言によると、面会絡みの450万円の他、平成28年9月~12月までに鶴保事務所の経営悪化を助けるという名目で別に400万円をM氏に提供。M氏自身にも、顧問料の形で今年1月から7月まで毎月80万円の計560万円を供与しており、一昨年は交通費や宿泊費、謝礼などで月平均約50万円以上を渡したと話している。選挙支援や車の提供を除いた鶴保氏側への資金提供は、2,000万円を超えるという。

■鶴保氏側は取材拒否
 鶴保氏の関連政治団体は、総務省届出の資金管理団体「鶴翔会」と和歌山県選管届出の「自由民主党和歌山県参議院選挙区第二支部」。昨年分の政治資金収支報告書を確認したところ、鶴保氏が業者側から受け取ったという100万円の記載はなかった。M氏本人や、M氏を経由しての寄附についても記載はない。昨年執行された参院選の選挙運動費用収支報告書にも、業者側からの寄附が記載されていないことが確認されている。

 辺野古の埋め立て土砂に絡んで噴き出した前沖縄担当相側への裏金疑惑。M氏は連絡が取れない状態で、国会の鶴保事務所も事実上の取材拒否となっている。



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