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税金で自己資金補てん 自民・井上貴博議員の姑息な政治手法

2015年8月18日 09:45

井上議員 自民党の勉強会で言論封殺発言を行った後、政党交付金1,300万円の処理を巡る疑惑が発覚、いまだにマスコミから逃げ回るという醜態を演じている井上貴博衆議院議員(福岡1区。当選2回)の、姑息な政治活動の実態が明らかとなった。
 福岡県選挙管理委員会への情報公開請求で入手した政治資金の領収書から分かったもの。井上氏は、個人として参加した博多の伝統行事「山笠」などの会費領収書にあて名がないことを利用して、政治団体の活動費として処理。個人あての領収書が発行された支出も、政治活動費にカウントしていた。
 税金による自己資金の補てんが、常態化しているとみられる。(右は井上氏のFacebookより)

あて名未記入の領収書 
 井上氏の資金管理団体「井上貴博後援会」が福岡県選挙管理委員会に提出した平成25年分の政治資金収支報告書によれば、「組織対策費・交際費」として次の4件が支出されていた(8月4日既報)。

・1月25日 博多祇園山笠東流 御供所三区 会費10,000円
・5月26日 博多祇園山笠東流 御供所四区 会費10,000円 
・9月27日 東流 東長寺新道 会費10,000円
・12月4日 博多山笠東流 会費10,000円

 支出は、福岡を代表する伝統行事「山笠」の運営組織である“流れ”の会合費に充てられたものだ。しかし、山笠は個人参加が原則で、政治活動とは無縁の祭。井上氏の行為は明らかにルール違反である。

 改めて問題の支出に該当する領収書を確認したところ、4件あった山笠関係支出のうち、あて名が井上貴博と明記されているものは1件。残り3枚は、あて名未記入となっていた(下の写真参照)。

井上貴博 領収書.jpg

 支出を受けた側は、政治団体による支払だったとは思っていなかったはず。井上氏は、個人参加を装って、税金で費用をまかなっていた。姑息な手法は、他にも数件。個人参加が当然の様々な会合であて名のない領収書をもらい、すべてを政治活動費から支出していた。

山笠関係者からも厳しい批判
 いったん自分の財布から出たカネを、税金から取り戻すのが井上氏の常套手段。平成24年の総選挙の折、自民党から井上氏個人に寄附されたのは税金を原資とする政党交付金1,300万円。井上氏は選挙運動費用として使った自己資金7,646,405円をこの1,300万円から差し引き、自分の懐に戻している。

 疑惑発覚後、マスコミの追及をかわして秘書ともども雲隠れの井上氏。お盆の直前に開かれた山笠の会合に突然姿を見せ、一連の出来事について言い訳をして帰ったという。関係者の多くが呆れたという言い訳の詳細は分からないが、井上氏は国会議員。説明責任を果たすのは当然だ。ただし、説明は会見など公の場で、すべての国民に対してなすべきもの。順序が違うと言わざるを得ない。

 ある山笠関係者は、次のように話している。

 ――山笠は個人参加が原則。政治活動の場ではない。そのことは、おじいさんの代から山笠に深く関わってきた井上さんが一番よく分かっているはずだ。山笠の会合費を税金で出していたなどもってのほか。山笠への冒涜と言われてもおかしくない。逃げ回るのも卑怯。こんな男に、山にかかわる資格はない。



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