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核ゴミ疑惑の南大隅町で町長リコールへの動き

2013年9月 3日 09:15

 放射性廃棄物の最終処分場にからむ町長と東電関係者との癒着が露見、町政不信が高まっている鹿児島県南大隅町(森田俊彦町長)で、新たな動きが始まった。
 29日、同町内で開かれた山本太郎参議院議員やHUNTERの記者を招いた集会で、核のゴミの処分場をめぐって疑惑を招いた町の権力体制に批判が集中。主催者側が町政刷新の必要性を宣言したことに、詰めかけた町民の大多数が賛意を示した。
 多くの集会参加者から町長解任を求める声が上がっており、来年春に可能となるリコール(解職請求)が現実味を帯び始めた。
(写真は、詰めかけた町民で満席となった会場)

満席の会場、町政刷新で一致
山本太郎参院議員 集会は、南大隅町の住民らで組織された「南大隅を守る会」が主催、町役場3階の文化ホールに満席となる約400人を集め、「フクシマの放射能汚染とゴミ。南大隅町の『あの疑惑の真相』を語る」と題する講演が行なわれた。
 講演を行ったのは脱原発の旗手・山本太郎参院議員(右の写真)とHUNTERの記者。それぞれ60分の持ち時間で、核のゴミをめぐる最終処分場の問題や、同町を揺るがす森田町長と東電関係者との癒着の実態を語った。
 講演後の質疑応答では、会場を埋めた町民らから、歪んだ町の権力体制に対する批判が続出。主催者の町政刷新に向けた話に、大きな拍手が沸いた。

動き出した町長へのリコール 
森田町長 集会参加者の視線の先にあるのは森田町長に対するリコールだ。
 森田町長をめぐっては今年2月、東京電力と密接な関係にあるオリエンタル商事の原幸一社長からモーターボートを譲り受けたとの疑惑が浮上。当初、HUNTERの取材に対して、会社を倒産させた知人への貸金のカタだとして疑惑を真っ向から否定していた町長は、モーターボートの登録事項証明書を突きつけられ、それまでの主張が嘘だったことや、指宿市にある原社長の別荘および東京の本社などを訪れていたことを認めた。
 ただし、核ゴミ施設に関する原氏への委任状の存在だけは頑なに否定し、すべての疑惑は町長選の対立陣営による画策だとして、責任転嫁を図っていた。(右は、HUNTERの取材にうなだれる森田町長

 ところが、森田氏が再選を果たした4月の町長選終了後、TBSのニュース番組が、核ゴミ施設に関する原氏への「委任状」について実物を示して報道。原氏を交えて政府関係者と会談を持っていたことまで暴露する。
 追い詰められた町長は、一転して事実関係を認めたものの、その後も平然と町長の座にしがみつくという前代未聞の事態となっていた。

 収まりがつかないのは町民だ。有権者を騙して選挙を乗り切った形の森田氏や、これを支援する町議会議長、漁協組合長ら町の有力者に対する不満が噴出。住民有志が水面下で町政刷新への動きを加速させ、この日の集会に結びつけた。

 地方自治法の規定で、今年4月に当選した森田俊彦町長に対するリコールが可能となるのは町長就職の日から1年間を経た来年春。同町の有権者は約7,500人で、3分の1にあたる2,500人分を超える署名を集めれば、森田町長の解職が請求できる。

*参照記事⇒「鹿児島・南大隅町長に収賄の疑い」



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