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伊藤前鹿児島県知事が正式出馬表明へ -10日鹿児島市内で-

2020年2月 5日 08:55

ef67557087239936b1cbd4a319c93b2050cb79d5-thumb-240xauto-17448 (1).png 伊藤祐一郎前鹿児島県知事(72)が今月10日、鹿児島市内のホテルで、7月に予定される県知事選挙に向け正式な立候補表明を行うことが分かった。
 伊藤氏はこれまで、“出馬する意向”であることを明らかにしていたが、正式表明は後日としていた。
 鹿児島県で元職が知事選に挑むケースは初。一定の支持基盤を有する伊藤氏の参戦で、選挙構図が大きく変わりそうだ。
(写真は知事時代の伊藤氏)

■正式表明は10日
 伊藤前知事は出水市出身。ラ・サール高校から東大に進み、卒業後は旧自治省(現・総務省)に入省。大臣官房総括審議官を最後に退官し、2004年の知事選で初当選を果たした。2008年、2012年と再選されたが、4選を目指した2016年の選挙で元テレビコメンテーターの三反園氏に敗れ落選していた。

 知事選に向けた動きが活発化した昨年夏頃から伊藤氏の動向に注目が集まっていたが、今年1月6日になって“出馬する意向”であることを表明。正式な会見の時期については明言していなかった。

 前知事周辺によれば正式表明は今月10日。すでに鹿児島市内のホテルを押さえており、会見を開いて出馬表明をするに至った心境などを県民に向けて発信する予定だという。

■ラ・サール出身者が3人に?
 知事選には、現職の三反園訓氏(61)の他、鹿児島大特任助教の有川博幸氏(61)、前九州経済産業局長の塩田康一氏(54)が立候補する予定。一定の支持基盤を有する伊藤前知事の参戦で、知事選を巡る混迷の度合いが深まるものとみられている。

 “ラ・サール-東大-霞が関”の後輩になる塩田氏と「反三反園票」を分け合う形になることから現職が有利になるとの見方がある一方、三反園氏が期待する保守票が伊藤氏に流れ、塩田氏が漁夫の利を得ると解説する県政界関係者もいる。

 事態を複雑にしているのは、伊藤・塩田両氏と同じラ・サール出身である森博幸鹿児島市長(70)の存在だ。知事選に出るとも出ないとも言わない森市長だが、知事選出馬を促す声が強いのは事実。森氏自身は会見で市長職を全うする意向を示したものの、「今は」という前提を繰り返したため、出馬の余地を残しているともみられている。市の予算が成立する春以降、森氏が知事選出馬を決断する可能性もある。

■反原発票の行方は?
 「少なくとも15万票」(県政界関係者)といわれる反原発票の行方も、波乱要因の一つだ。2016年の知事選では、三反園氏が『廃炉』と『反原発派を入れた原発検討組織の設置』で反原発派をだまし、約43万票を獲得した。しかし、今回は反原発派が推せる候補者が現れておらず、「反原発派として候補者を出すべく、検討中」(県内の反原発グループ関係者)といった現状。原則40年とされる原発の運転期間の20年延長を「認めない」と断言する候補者が出てくれば、再び原発が知事選の争点になる。




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