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【2020鹿児島知事選】自民県議団、現職三反園氏の推薦見送り
知事の再選戦略に狂い

2019年12月19日 08:35

047e10dfa49129965d6a242de99adcd4146268ad-thumb-220xauto-25187.jpg 来年夏に予定される鹿児島県知事選挙で再選を狙う三反園訓氏が、頼みの政権与党から推薦を得ることが難しい状況となった。
 同氏から出された推薦願への対応を協議していた自民党の鹿児島県議団は18日、団総会を開いて議論を行ったが意見が割れ紛糾。結論を出さぬまま党県連に判断を委ねることを決めた。
 知事の再選戦略が大きく狂うことは確実で、立候補を模索している他陣営の動きが活発化しそうだ。

■自・公推薦、困難に
 前回知事選で敵対した相手の推薦に踏み切るか否か――。注目されていた自民党県議団の協議は、事実上の物別れに終わった。

 先週から3回目となる団総会では、幹部が聞き取ったヒアリング結果を報告。38人の自民党県議のうち、三反園推薦に賛成した議員は三分の一強、約三分の一は反対で、残りは「時期尚早」という結果だった。長老議員の何人かが推薦を迫る場面もあったが、多数の議員が難色を示したことで結論は出ず、県連に判断を仰ぐことになった。

 県連会長を務める森山裕自民党国対委員長は、県政を担う県議団で三反園推薦についての協議を集約するよう厳命していたとされ、できなかった県議らは推薦の是非を判断する資格を失った形。今後は県連が協議の舞台となるが、まず22日に1回目の選対会議が予定されているという。話し合いの中心となるのは、森山氏を含む8名の県連所属国会議員だ。

鹿児島議員.png

 8人のうち、今夏の参院選で三反園知事の側近らが担いだ対立候補と戦った尾辻秀久元参院副議長は反三反園。他に衆議院議員2名、参議院議員2名が反現職の姿勢を露わにしており、三反園氏にとっては厳しい状況だ。

 自民党の動きを見守っている公明党が単独推薦に走ることは考えにくく、知事が政権与党から推薦のお墨付きをもらうのは難しいとみられている。

 こうした事態を受けて、三反園陣営にも焦りが見え始めた。県議団総会が開かれた18日、三反園知事はNHKの記者を通じて自民党県連に挨拶に出向くことを報道各社に通知。県連を訪ねる様子がニュースになることを狙った動きだったが、県連関係者はもちろん報道各社の記者も「何しに行くんだ」と冷ややかな対応だった。

 三反園推薦に狂奔している外薗勝蔵県議会議長も、失態を演じている。22日に開かれる県連の選対会議に知事本人を同行することを申し出、森山県連会長から断られたという。「推薦が決まってもいないのに、先走るな」ということのようで、既成事実を作ろうとした外薗氏の動きがマイナスに作用する結果となっている。

 前回の知事選で、「脱原発」を掲げ当時の民進党や社民党、共産党の支援を受けて初当選した三反園氏。変節の果てに敵対した自民、公明を頼ったが、世の中は甘くなかった。

 知事選には他に、鹿児島大学特任助教の有川博幸氏と九州経済産業局長の塩田康一氏が立候補する意向を示している。



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