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原口自民党福岡県連会長の政治団体が不適切な収支報告

2019年6月 7日 09:20

haraguchikensei-300x300--2.jpg 自民党福岡県連の会長に就任した原口剣生県議会議員の資金管理団体と政党支部が、不適切な会計処理を行っていたことが分かった。
 複数件の印刷費用を一括払いし、業者側に頼んで領収書を1件の支出にまとめるという手口。さらに1件の支出額を抑えるため、政治団体と政党支部宛てに同額の領収書を2枚切らせていた。
 政治資金収支報告書に正確な記載がなされていないことは確かで、すべての収入と支出を報告するよう義務付けた政治資金規正法の規定に抵触しかねない状況となっている。
(写真が原口県議。自民党県連のHPより)

■別の収支報告書に同日付、同額の支出
 下は、原口県議の資金管理団体「和生会」が、福岡県選挙管理委員会に提出した平成27年分の政治資金収支報告書。組織活動費の中の『趣意書作成費』として3月9日に「860,220円」、5月19日に「263,250円」を久留米市内の印刷業者に支出したことになっている。

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 一方、原口氏が支部長を務める「自由民主党福岡県久留米市第二支部」も3月9日に「860,220円」を、5月19日に「263,250円」を支出。「860,220円」の支出目的は、和生会同様に組織活動費の中の『趣意書作成費』となっているが、「263,250円」は『政治資金パーティー開催事業費』の「印刷料」として別のページに記載されていた(下の報告書参照)。

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■別の問題も浮上
 それぞれの支出を証明する領収書の写しも存在しており、同日付けで同額の領収書が、「和生会」と「自由民主党福岡県久留米市第二支部」に発行された形。これは、同一の支出に対して領収書が2枚発行されたか、大きな支出を政治団体と政党支部で「折半」したかのどちらかだ。ただし「263,250円」についていえば、同じ金額なのに項目別区分が異なっており、「折半」とは言い難い。不可解な収支報告と言うしかない。

 原口県議の事務所に確認を求めたが、担当者が替わった時期の資金処理だったということで、出稿までに詳細は分からずじまい。印刷業者に聞いて、ようやく事情が明らかとなった。

 印刷業者の説明によると、入金額は3月9日が「1,720,440円」で、5月19日が「526,500円」。統一地方選挙の頃で、何件もの印刷物の費用が一括入金されたが、領収書を「和生会」と「自由民主党福岡県久留米市第二支部」に分けるよう原口事務所側から依頼されたため、「860,220円」が2枚、「263,250円」が2枚になったという。つまり、原口県議の事務所は、いくつもの印刷物の費用をまとめて支払い、詳細な支出目的が分からないように処理したということだ。
  
 政治資金規正法は、政治団体と政党支部の、その年のすべての収入と支出を収支報告書に記載するよう求めており、原口氏側の報告内容は明らかに不適切。正確な収支報告が求められる状況だが、同氏の政治資金に関しては、別に大きな問題があることが判明している。

 



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