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“ふるさと納税” 返礼品賞味期限切れ 業者の非常識対応

2019年2月15日 09:30

返礼品4.jpg 福岡県古賀市が“ふるさと納税”の返礼品にした水炊きセットに賞味期限切れのものが含まれていた問題を巡り、水炊きセットを発送した業者が、返礼品を受け取った寄附者に「病院で体調悪化の原因が水炊きだと分かれば補償する」などと発言。反省の色もない非常識な対応で、寄附者を怒らせていたことが分かった。
 古賀市は14日夕、緊急会見を開き一連の経緯を説明。市長名の謝罪コメントを公表したが、業者の不適切な対応については言及していない。

■「病院に行け」に寄附者激怒
 返礼品を受け取った西日本在住の寄附者によれば、突然連絡してきた業者が「賞味期限切れの商品について調べている」とした上で、「(食べて)体調が悪くなったら病院で診察を受け、原因が水炊きセットだと分かった場合には補償する。その場合は診断書が必要」などと発言。あまりに非常識な対応だったため、寄附者は古賀市に抗議し、二度とこうしたことが起きないよう強く求めたというが「市役所の反応も鈍かった」という。

 賞味期限切れの商品を“ふるさとの納税”の返礼品として寄附者に送るという、制度の信頼性を失いかねない事態。その調査過程で、違反行為を犯した業者が「病院に行け」であるとか「診断書が必要」といった趣旨の発言があったとすれば大問題だ。本当にそうした非常識な発言があったのか――?14日朝、問題の水炊きセットを発送した「株式会社あらい」(福岡県古賀市)に事実確認を求めた。

 同社の担当者によれば、全体で2,000件ほど送った返礼品の中で、賞味期限切れの疑いがあったのが“「はかた一番どり」水炊きセット和(なごみ)”の36セット。セットに入れた鶏がらスープに問題があったため1件ごとに連絡した結果、5セットで賞味期限切れが確認されたという。食べ終えた場合を想定して、病院や診断書の話をしたことも認めている。

 賞味期限切れの返礼品を送った事実を伏せたことに加え、「病院に行け」で寄附者を怒らせるという非常識な対応。HUNTERの取材に答えた前出の寄附者は、次のように話している。
「不良品を送っておいて、ろくに謝りもせず、(食べて)具合が悪くなったら病院に行って診断書とってこいなどと、ふざけた話だ。まともな業者のやることではない。そもそも、賞味期限切れのことを公表せず、裏でこっそり処理しようとするなどもってのほか。市も業者もふるさと納税をやる資格がない」

 古賀市は14日、会見を開き下の文書にある内容を説明。市長のコメントも公表したが、業者の不適切な対応については言及していない。 
 
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                     市長コメント

 この度は、ふるさと納税の返礼品として賞味期限切れの商品を誤って発送してしまうという、あってはならない事態を引き起こしてしまい、当該の寄附者様をはじめ市民の皆様、関係者の皆様にふかくお詫び申し上げます。また、食にかかわる信頼を大きく損ねる結果となり、市としまして事業者の指導・監督責任を痛感いたしております。
 今後、事業者への商品管理に対する指導・監督をより一層徹底し、再発防止と信頼の回復に全力を尽くしてまいります。
                                                                                           平成31年2月14日
                                     古賀市長 田辺 一城
                                                                                         



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