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現実味を帯びる高島福岡市長の“入閣”

2018年9月 6日 08:10

たかしまあべ.jpg 今年6月、安倍晋三首相が3選を果たした直後の組閣で、高島宗一郎福岡市長を復興担当大臣に登用するという話があることを報じた。
 市長周辺が火消しに走ったことで鎮静化していたが、総裁選の結果が見え始めたことで、入閣話が再燃。産経新聞のインタビューに答えた首相の“ある発言”が現実味を持たせる形となり、市役所周辺に波紋を呼んでいる。

■再燃した入閣話
 高島市長の入閣話は、6月頃から市役所周辺で広まった。3選を果たした安倍首相が人心一新を図るため、情報発信力に定評のある高島氏をサプライズで入閣させるというもの。次の都知事選で小池百合子現知事の対抗馬として担ぎ出すという、未来予想まで囁かれていた。

 高島氏周辺は「市長が『閣僚になってみたい』と冗談で言ったことが、麻生太郎副総理から首相に伝わり、噂が一気に広まった。ジョークですよ」と火消しに躍起となっていたが、先週から「入閣話は現在進行形。総裁3選が確実な安倍首相は、高島氏の登用を真剣に考えている」(自民党関係者)、「入閣は本当らしい。市長は市長選に出ない」(市幹部OB)といった情報が飛び交う状況となっている。

■火をつけたのは首相の発言
 再燃した入閣話に説得力を持たせたのは、他ならぬ首相の一言。今月3日の産経新聞朝刊に掲載されたインタビュー記事の中で、“ポスト安倍”について聞かれた首相は、こう語っていた。
首長の中にも優れた人材がいる」(*下が産経新聞9月3日朝刊の紙面。画像加工はHUNTER編集部)

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 全国の首長の中で、もっとも安倍と近いと言われているのが高島市長。両者の関係は極めて良好で、毎年正月には市長が首相の地元である山口県下関市の神社に出向き、一緒に記念撮影するのが恒例となっている。昭恵夫人とも昵懇で、2016年にはハワイでオバマ大統領(当時)との会談に臨んだ安倍首相側から声がかかり、私的にハワイに出向いていた。

 天神ビッグバンや起業支援といった国家戦略特区制度を最大限利用した福岡市の施策は、安倍―高島ラインの強固なつながりで実現したもの。福岡を「安倍政権の実験場」(市関係者の話)にした高島氏の功績は、政権幹部も認めるところだという。首相の言う「首長の中の優れた人材」が、高島氏である可能性は高い。

 産経新聞の首相インタビューはすぐに話題となり、「入閣への伏線」(前出・自民党関係者)、「要注意。入閣の可能性は否定できない(全国紙記者)などと報道関係者も交えた入閣騒ぎは拡大する一方。市長周辺は打消しを図っているが、市長選まで2カ月余りとなった現在も出馬の意思を示そうとしない高島氏の態度に首をかしげる市幹部は少なくない。サプライズはあるのか――?



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