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安倍首相、目前の豪雨災害よそに閣僚や議員らと宴会で大はしゃぎ

2018年7月 9日 08:10

安倍乾3.png 正気の沙汰とは思えない。 
 気象庁が臨時の記者会見を行い、数日間にわたって記録的な大雨となるおそれがあるとして厳重な警戒を呼びかけたのが5日午後。その数時間後、都内港区にある衆議院の赤坂議員宿舎で安倍晋三首相を囲む“宴会”が開かれ、集まった閣僚や自民党の国会議員たちが酒を酌み交わしながら、はしゃいでいた。
 国民の生命・財産を守ることより、酒盛りを優先させた形。広範な地域で災害が予想される中での政権与党の狂態に、国民から怒りの声が上がりそうだ。
(写真は、宴席に参加した官房副長官・西村康稔のツイッター投稿より)

◆予告されていた豪雨災害
 気象庁が、わざわざ臨時会見を開いて大雨の危険性を呼びかけたのは5日の午後2時。8日にかけて西日本と東日本で猛烈な大雨が降り続くとし、『今後、重大な災害の発生するおそれが著しく高くなり、大雨特別警報を発表する可能性があります』と警告を発していた。

 “大雨特別警報”とは、数十年に一度の降雨量が予想される場合にだけ出される気象等に関する特別警報のこと。昨年の九州北部豪雨の際に出されており、それ以来となる大雨が、広い範囲で降ることが確実な状況だった。甚大な被害が出ることを想定すべきであり、京都市ではすでに一部の地域に避難指示が出されていた。下が、気象庁が会見で公表した昼過ぎまでの警報・注意報の発表状況だ。既に西日本は、警報を示す赤でいっぱいになっていた。

気象庁発表.png

◆首相と閣僚が国民軽視の酒宴
 気象庁の緊急会見から数時間後、赤坂にある衆議院の議員宿舎で、安倍首相を囲む自民党国会議員たちの宴会が開かれていた。下は、出席した西村康稔官房副長官が自身のツイッターに投稿した写真。「赤坂亭」と称する酒宴には、首相のほか党幹部の岸田文雄政調会長や小野寺五典防衛相、上川陽子法相らの閣僚も参加していた。
 
安倍乾杯.png
安倍乾杯2.png

 西村官房副長官の書き込みは、こうだ。 

西村4.png

西村0.png

 豪雨被害が予想される中、このバカ騒ぎ。非常識というしかない。これまで安倍首相は、集団的自衛権の行使や安保法制を強行する理由について、「国民の安全を守るため」と説明してきた。しかし、この危機感のなさは、そうした主張自体が真っ赤なウソだったことを示している。目前に迫った自然災害をよそに、取り巻きと酒を飲んではしゃぐ宰相など聞いたことがない。

 国民の命を軽んじるのは、首相が所属する細田派=旧福田派の伝統だ。かつて同派を率いた森喜朗元首相は、ハワイ沖で愛媛県立宇和島水産高等学校の練習船「えひめ丸」が米海軍の原子力潜水艦に衝突され沈没した事故の際(生徒4人と教員5人の計9人が死亡)、ゴルフ場で一報を受けた後も官邸に戻らずプレーを続行。事実関係が分かって厳しい批判にさらされ、一連の対応が首相辞任のきっかけとなった。
 
 同じ国民軽視でも、安倍と自民党議員の宴席でのバカ騒ぎは、森元首相のゴルフ問題以上にタチが悪いと言うべきだろう。えひめ丸の事故は予測不能だったが、豪雨災害は気象庁が警告済み。被害が出ることを承知の上で、酒を飲んでいたからだ。

 同日から8日にかけて降り続いた雨は、西日本各地に甚大な被害をもたらし、8日午後8時までに11の府県で78人が死亡、9府県で50人以上が安否不明となっている。
 


 



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