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高島福岡市長が復興大臣で入閣? 噂される安倍3選後の仰天プラン
最終ゴールは都知事選出馬

2018年6月22日 08:30

66ba8f4b48e4adf4cfc5f2390b47599c9984f5ff-thumb-220xauto-20004.jpg 福岡市関係者の間に、衝撃としか言いようのない政権人事の話が急速に広まっている。
 安倍晋三首相が3選を果たした直後の組閣で、高島宗一郎福岡市長を復興担当大臣に登用するというもの。次のステップで東京都知事に出馬させるプランもあるとされ、11月の福岡市長選を前に、市役所周辺がざわつく事態となっている。

◆入閣とセットの都知事選出馬
 高島氏の入閣話が囁かれだしたのは今月中頃から。新潟知事選で自公が推した候補が辛勝し、モリ・カケ疑惑に幕引きが図られそうな状況になったことを受けて急速に広まった。永田町でも、高島入閣の話が出ているという。

 「安倍3選」が現実味を帯びるなか、人心一新を図りたい首相が、次の組閣でサプライズ人事を断行するのだという解説付き。高島氏のポストは復興担当大臣で、情報発信力に定評のある同氏を、政権の顔に育てようということらしい。そのあとは、東京五輪の年と重なる都知事選に出馬させ、“首都の顔”にしようという計画だとされる。驚きのプランだが、可能性はある。

◆安倍ともっとも近い首長
 高島市長と首相の関係は極めて良好だ。毎年正月には市長が首相の地元である下関にある神社に出向き、一緒に記念撮影に収まるのが恒例。昭恵夫人とも昵懇なのだという。2016年には、ハワイでオバマ大統領(当時)との会談に臨んだ安倍首相側から声がかかり、高島氏も私的にハワイに出向いていた。高島氏が日本で一番首相に近い首長であることに、異論を挟む政界関係者はいない。

 天神ビッグバンや起業支援と言ったら国家戦略特区制度を最大限利用した福岡市の施策は、安倍―高島ラインの強固なつながりがあったからこそ実現したもの。福岡を「安倍政権の実験場」(市関係者の話)にした高島氏の功績は、政権幹部も認めるところだとされており、高島氏の入閣話は、俄然真実味を帯びる。

◆周辺のドタバタに嫌気
 では、肝心の市長はどう考えているのか――。周辺取材によれば、「入閣については本人の希望もあるはず」「中央で活躍したいという希望がある」(いずれも市幹部OBの話)というのが現状。入閣を打診された場合、「おそらく受ける」(市職員)とみられている。

 高島氏が中央政界進出に傾く理由は他にもある。今年に入って、高島陣営の政務を取り仕切ってきた「政務秘書」が利権に手を付け、最大の支持者だった建設業者が激怒。政務秘書は解任されている。さらに5月には、その建設会社が県に社長交代に伴うものとみられる「廃業届」を提出するなど混乱が続いており、「市長は、周辺のドタバタに嫌気がさしていた」(高島陣営の関係者)という。
 高島氏が福岡のしがらみを捨て中央での活動に踏み出す可能性は、かなり高いと言えそうだ。



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