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「謙虚」どころか人権無視 相次ぐ自民党議員の暴言

2017年11月27日 09:45

100_80712.jpg 衆院選をめぐる小池百合子東京都知事の排除発言に助けられ、思わぬ大勝となった自民党。選挙後には、どの議員も「謙虚」を連発して殊勝な態度を見せていたが、1か月も経たぬ間に総務会長、元参院議長、元特区担当相がそろって失言。驕り高ぶる本来の自民党に戻ってしまった。
 問題は、3人の発言すべてが“人権”を軽視した内容であること。自由と民主主義を党名に冠した政党が、おかしな方向に向かっている証拠と言えそうだ。

■早くも「謙虚」は死語―相次ぐ失言・暴言
 選挙後1カ月も経たぬうちに、自民党議員が連発していた「謙虚」は死語になっている。直近の失言・暴言をまとめた。

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■山本幸三氏の黒人差別
 特区担当相として加計学園の獣医学部新設を推進したのが山本幸三氏。国会での居丈高な態度が印象に残る官僚あがりセンセイだが、今年4月には滋賀県で開かれた会合の中で、観光振興をめぐり「一番のがんは文化学芸員と言われる人たちだ。観光マインドが全くない。一掃しなければ駄目だ」と発言し、批判を浴びていた。学芸員のことを理解しないまま、思いつきで発せられた暴言。その上、がん患者への配慮も欠いており、以前のまともな政権なら大臣更迭もあり得る事態だった。他者を“一掃”に至っては、この人の神経を疑わざるを得ない。

 その山本氏が23日、アフリカとの交流を続けてきた自民党議員の会合で、「何であんな黒いのが好きなんだ」と発言。露骨な黒人差別に、厳しい批判が噴き出る状況となった。「人種差別の意図は全くない」と釈明する山本氏だが、「黒いの」はアフリカの人々かアフリカ大陸そのものを指す言葉。「あんな」とつけた以上、差別の意思は明らかだ。このセンセイは、自分とその同調者以外を、一段も二段も下に見ている。“日本の恥”と言うしかない。

■山東昭子の時代錯誤
 かつて“良識の府”といわれた参議院で、副議長まで務めた政治家の発想とは思えない。21日に開かれた自民党の役員連絡会で、山東昭子元参議院議長が「子供を4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを検討してはどうか」と発言。各界から厳しい批判が相次いだ。当然だろう。「4人」の根拠は曖昧、「子供を産んだら国が表彰」という発想も時代錯誤と言うしかない。「産めよ殖やせよ」は、昭和16年に、夫婦の出産数を平均5児とすることを目標に閣議決定された「人口政策確立要綱」のスローガンで、山東氏の発言内容は、これと同じ発想なのだ。

 女性を「子どもを産む機械」と見るのは、安倍自民党特有の考え方だ。平成27年には、フジテレビの番組に出演した菅義偉官房長官が、歌手の福山雅治さんと女優の吹石一恵さんの結婚についてコメントを求められ「この結婚を機にですね、やはり、ママさんたちが『一緒に子供を産みたい』という形で国家に貢献してくれればいいなと思ってます」「たくさん産んで下さい」などと発言。平成19年には、第一次安倍政権で厚生労働相を務めていた柳沢伯夫氏が、「15歳から50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、機械と言うのは何だけど、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」と発言し、大騒ぎになった。いわゆる「産む機械発言」に、世の女性が猛反発したのは言うまでもない。平成26年には東京都議会で、質問中の女性都議に対して、自民党議員が「結婚した方がいいんじゃないのか」、「産めないのか」とヤジ。女性蔑視の姿勢に批判が相次ぎ、議会での同様のヤジが、次々と暴かれるきっかけとなっている。山東氏の発言も「産む機械」も議会でのヤジも、前述した「産めよ殖やせよ」と同じ発想なのである。

■竹下亘の公約違反
 約束を守らないのも安倍政権の特徴の一つ。24日には、竹下亘総務会長が、天皇、皇后両陛下が国賓を迎えて開く宮中晩餐会について「(国賓の)パートナーが同性であった場合、私は(晩餐会への出席は)反対だ。日本国の伝統には合わないと思う」と明言。世界が性的指向に基づく差別の撤廃に向かう中での失言で、多くの関係者から顰蹙を買う事態となった。公約違反は明らかだ。
 下は、総選挙で自民党が示した「公約」の一部(青い囲みと矢印はHUNTER編集部)。そこには、「性的指向・性自認に関する広く正しい理解の増進を目的とした議員立法の制定を目指し、多様性を受け入れていく社会の実現を図る」と記されている。竹下氏は、自党の政権公約を確認していなかったということだろう。

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 自民党の「謙虚」は口だけ。選挙後1か月でのこの傲慢さは、国民を下に見ている証拠でもある。人権無視の危険な政治。この国の有権者は、やはり選択を間違ったと言わざるを得ない。



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