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政権末期 数日おきに暴言・失言
稲田、安倍、萩生田に問われる政治家の資質

2017年6月29日 09:25

DSCN0047-2-thumb-600x450-14374.jpg 暴言、失言が止まらない。27日、都内板橋区で行われた都議会議員候補の集会で、稲田朋美防衛相が「(2期目の当選を)防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と発言。自衛官の政治活動を制限する自衛隊法や、選挙における公務員の地位利用を禁じた公職選挙法に抵触する疑いが浮上した。
 24日には安倍首相が神戸で非正規労働者を誹謗する発言。萩生田光一官房副長官は18日、地元八王子の都議候補の応援演説で、野党による加計学園問題の追及を「難癖」として、自己弁護した。
 まさに政権末期。厳しい世論と支持率低下に、政府・自民党の焦りが見え始めている。(写真は首相官邸)

■数日おきに暴言・失言
 一強の驕り・ゆるみに加え、支持率低下への焦り。首相や閣僚らの暴言・失言は、まさに政権末期を思わせる混乱ぶりだ。国会が閉じられた18日以降、以下の問題発言が続いている。
 
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■国民に「難癖つけた」萩生田氏
 加計学園の獣医学部医新設を巡っては、疑惑の中心人物となった萩生田官房副長官が、地元八王子での街頭演説で野党の追及を「難癖」と批判。一方的な自己弁護に走る姿に、地元有権者からも厳しい批判の声が相次いだ。

 萩生田氏は、加計学園が運営する千葉科学大学で危機管理学部の客員教授として毎月10万円の報酬を得てい たことが分かっている他、現在も同大学の名誉客員教授。いわば加計学園の身内が、同学園の獣医学部新設に関わったというのだから、便宜供与を疑われるのは当然だろう。マスコミや野党から逃げ回っていながら、「難癖」とは言語道断。卑怯者の屁理屈に騙されるほど、国民はばかではない。石破茂元幹事長がコメントしているように「野党の向こう側」にいるのは国民。国民に「難癖」をつけているのは、萩生田氏の方だ。

■「ご意思」の存在を証明した安倍
 一方、萩生田氏の政治の師である安倍首相は24日、神戸市内で講演し、秋の臨時国会に自民党の憲法改正案を提出する意向であることを表明。1か所限定であったはずの獣医学部新設についても「速やかに全国展開を目指したい」として唐突に方針転換している。加計疑惑から国民の目を逸らせ、支持率低下に歯止めをかけようという魂胆がミエミエだが、加計の獣医学部新設に「ご意思」など示していないと強弁してきた首相が、自ら「総理のご意思」で獣医学部新設ができることを認めた形。墓穴を掘ったと言うべきだろう。なりふり構わず疑惑隠しに走った宰相の姿に、冷たい視線が注がれる状況となっている。

 その神戸での講演。首相は、同一労働同一賃金に触れ「非正規の時にはなかった責任感や、やる気が正規になって生まれていく」などと発言した。“非正規は無責任、やる気がない”と同義。「一億総活躍」を標榜してきた政治家の、これが本音である。

■稲田氏に問われる「大人の常識」
 とどめが政権のトラブルメーカー稲田防衛相。板橋区の都議候補が開いた集会で、「(2期目の当選を)防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたいと思っている」と発言。自衛隊法や公職選挙法に抵触するとして、野党が罷免要求する事態となった。

 自衛隊法は自衛隊員の政治活動を制限しており、特定の政党を応援することはご法度。公選法は、選挙における公務員の地位利用を禁じており、稲田発言が両法に違反するのは明らかだ。防衛省・自衛隊が組織ぐるみで特定政党の候補を応援しているとも受け取られかねず、罷免要求は当然と言えるだろう。稲田氏は「(陸上自衛隊)練馬駐屯地も近いし、防衛省・自衛隊の活動にあたっては地元に理解、支援をいただいていることに感謝しているということを言った」と釈明したが、発言の前後を確認してみると感謝の言葉など皆無。文脈からして“選挙のお願い”以外の何ものでもない。

 稲田氏を巡っては、国会で南スーダンPKO派遣部隊の日報に記されていた「戦闘」を「衝突」と強弁。森友学園問題では、籠池前理事長との関係を否定しながら、野党の指摘で同学園のために代理人を務めていたことを認めるなど答弁が迷走し、防衛大臣としてはもちろん、政治家としての資質に疑問符が付く状況となっていた。自衛隊や防衛省が「選挙のお願い」をするなど、あり得ない話。政治家以前に、大人の常識が問われる事態と言えそうだ。



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