沖縄県東村(ひがしそん)高江の米軍ヘリパッド建設現場で、警備にあたっていた大阪府警の機動隊員が市民に対して発した「土人」の一言。官房長官が「不適切」と明言し、法務大臣が「差別用語」だと認めたにもかかわらず、担当大臣として沖縄の怒りを代弁すべき鶴保庸介氏は、一貫して“差別”を否定し、土人発言を容認した形となっている。
就任以来、沖縄への敵意を剝き出しにしてきた鶴保氏と、これを咎めようともしない安倍政権。歪んだ沖縄差別が、基地問題の混迷を招いている。
鶴保沖縄担当相の姿勢について、沖縄の人はどう見ているのか。同県出身のジャーナリストが寄せた一文を紹介する。
(写真は、会見での鶴保氏)
沖縄の怒り
寄稿してくれたのは、大手メディアに在籍する沖縄出身のジャーナリスト。静かな論調の中に、内在する怒りが込められている。以下、原文のまま。
沖縄担当大臣の“沖縄蔑視”
就任以来、鶴保氏が沖縄担当大臣として寄り添ってきたのは米軍と警察。沖縄に対してはどこまでも高圧的で、土人発言についてはこれを容認した形となっている。彼のこれまでの問題発言について、まとめておきたい。