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選挙余剰金、驚きの2,700万円 背信・三反園鹿児島県知事の「政治とカネ」(1) 

2016年10月17日 09:45

1-三反園選挙運動費用収支報告書.jpg 7月の鹿児島県知事選挙で初当選を果たした三反園訓鹿児島県知事に、“政治とカネ”の問題が浮上した。
 鹿児島県選挙管理委員会に情報公開請求して入手した三反園陣営の「選挙運動費用収支報告書」によれば、知事選における三反園氏個人の収入は約4,960万円。これに対し、公費助成分を差し引いた実際の支出は約2,230万円で、2,700万円あまりの余剰金が発生していた。
 巨額のカネが三反園知事の懐に入った形だが、収入に関する不可解な動きがあったことが分かっており、報告書の虚偽記載が疑われる状況。ジャーナリスト出身で清潔さが売りの三反園知事だけに、厳しく説明責任が問われる事態となりそうだ。

余剰金2,700万円が知事の懐に
 公職選挙法は、投開票から15日以内に、選挙に関する収入・支出を漏れなく記載した「選挙運動費用収支報告書」及び領収書などの支出を証明する書類を、当該選挙の事務を管理した選挙管理委員会に提出するよう義務付けている。15日目以降の収入・支出については資金の出入りから7日以内に2回目、あるいは3回目という形で報告書を提出しなければならない。

 三反園陣営の県選管への報告は3回。報告書ごとに記載された収入を確認したところ、三反園陣営は、選挙準備が始まった4月11日から最後の支出が行われた8月23日までに計4,960万円の収入を得ていた。三反園氏の自己資金はゼロ。すべての収入を、三反園氏の資金管理団体「みたぞのさとし後援会 三訓会」からの寄附に依存している。(下は、3回目の報告書。収入記載のページ)

20161017_h01-02.jpg

 1回目の報告にある4月11日から7月21日までの収入は4,600万円。2回目の報告期間7月22日から8月9日までの収入がゼロ。8月10日から23日までの3回目の収支が記された3回目の報告書には、350万円の収入があったことが記載されている。

 一方、3回の報告を通じたすべての支出は計2,440万3,245円。4月11日から7月21日までに1,837万8,133円。7月22日から8月9日の間に47万24円。8月10日から23日までの間に555万5,088円の支出が記載されている。

 支出には、公選法上の規定で選挙用ポスターと選挙用ビラの作成費用計206万7,930円が計上されており、この分が収入にカウントされない仕組みになっているため、実際の支出は2,233万5,315円(2,440万3,245円-206万7,930円)となる。

 総収入4,960万円から実際の支出2,233万5,315円を引くと、2726万4,687円。政治団体から寄付された収入の半分近くが余剰金となり、いったん三反園氏個人の懐に入った形となっていた。一般的な選挙収支と比べて、けた外れの余剰金。考えられない収支の実態だ。しかも、これだけの金額となると余剰金の処理が難しい。

 選挙の余剰金全額を自身の政治団体に戻そうにも、個人が政治団体に寄附できるのは年間1,000万円まで。公職の候補者が指定した資金管理団体といえども、この限度額を超える寄附を三反園氏から受けることはできない。残り約1,700万円は年明けまで三反園知事個人が管理するしかなく、“個人所得”ということになる。余剰金をどう扱うのか――三反園知事本人に確認を求めたが、出稿までに連絡はなかった。

貪欲に政治資金集め
 ところで、かなりの余力を残して選挙を終えた格好となっている三反園氏が、知事就任からわずか3か月で早くも政治資金パーティーを開き、カネ集めを行うことが分かっている。下は、ここ数日の間に三反園知事の支援者らに送られてきている文書。11月5日に鹿児島市内で開かれる政治資金パーティーの案内状だ。

1-三反園 パーティー.jpg

 この他、東京でも政治資金パーティーが計画されており、三反園氏が知事就任を機に貪欲なカネ集めに走り出したのは確かだ。選挙の余剰金はどこに消えたのか――。取材と並行して選挙運動費用収支報告書の精査を進めるうち、公選法上の虚偽報告が疑われる選挙収支の実態が浮かび上がってきた。

(つづく)



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