この冬一番の寒気に襲われた九州地方。南国鹿児島の奄美大島で115年ぶりとなる降雪があったほか、各地で記録的な積雪。沖縄では、“みぞれ”が降った。
福岡市内も、23日夜から続いた雪で翌朝には一面銀世界。かつてない日曜の朝がひろがった。慣れない雪に、都市の交通機能はズタズタ。鉄道や航空機、船便で運休や欠航が相次いだほか、事故や路上で転倒するケースが相次ぎ、緊急自動車のサイレンが鳴り響く一日となった。ウイークデーの25日、早朝からの混乱が続きそうだ。
大雪の福岡市
週末の24日。土曜の夜半から雪が続いた福岡市は、日が昇ってもどんよりとした空模様。時折激しく吹雪く状況で、視界不良となるほど。その後も、降雪が途切れることはなかった。
午後近くなって、降雪量は減ったものの、信号機にも雪が積もり、横断歩道も車線も見分けがつかない状態。スリップする車が続出して事故が多発したほか、歩道で転倒する人が相次ぎ、終日緊急自動車が走り回る状況となった。「30年福岡に住んでいるけど、チェーンをつけたバスが走るのは、初めて見た。明日の出勤が思いやられる」(福岡市在住、50代サラリーマン)
下は、鹿児島市内の読者から送られてきた市内松陽台町の24日午前の風景。「鹿児島でここまで雪が積もったのは、ちょっと記憶にない」(40代男性)という。
大雪の影響は25日も続いており、一部の交通機関で乱れが出ているほか、休校となる学校も。出勤する市民は、滑る地面に気を配りながら、職場に急いでいる。