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福岡市長の代理人弁護士 セクハラで懲戒処分の仰天

2015年10月30日 07:00

弁護士バッヂ 高島宗一郎福岡市長が起こした民事訴訟の代理人弁護士が、別の刑事事件に関係する女性への「セクハラ」で、福岡県弁護士会から懲戒処分(戒告)を受けていたことが分かった。
 懲戒処分を受けたのは、福岡県弁護士会所属の牧野忠弁護士。牧野氏は福岡地検刑事部長、福岡高検公安部長などを歴任し、東京高検検事を最後に退官したいわゆる「ヤメ検」。捜査経験を生かしてテレビや週刊誌でコメントを出すなど、マスコミの世界でも知られた人物だった。
 牧野弁護士への懲戒処分については、今週発売の「週刊朝日」が報道。HUNTERの取材に対し牧野弁護士は、セクハラ行為による懲戒処分であることを認めている。

セクハラ認めた市長の代理人
 牧野弁護士の話によれば、昨年春、自身が弁護を担当した暴力団関係者とその妻の刑事事件にからみ、弁護費用と実費を受領。その後、妻側から「カネをなくしたため、実費の未使用分があったら返金してほしい」との依頼があったため、気の毒に思い、福岡市内の有料駐車場で現金を渡すことになったという。この際、現金を渡そうとした牧野氏の手が、相手の手を包み込む格好となったほか、耳の調子が悪いと訴えた妻の髪の毛を触っており、「相手がセクハラと言えば、そういうことになる」のだという。

 不可解なのは、牧野弁護士の相手女性との接触方法。問題が起きた有料駐車場の他、居酒屋、ラブホテルやビジネスホテルの駐車場といった場所で何度も会っていたといい、現金を渡したのも、1回だけではなかったという。通常、弁護士が依頼人と会うのは事務所のはずだが、この点については理由が判然としない。

 牧野弁護士は、セクハラを受けたとされる女性側から「300万円支払わなければ弁護士会に懲戒を求める」と言われたとしており、事実なら立派な恐喝。検事の経験者として、相手の女性を訴えるという選択はなかったのかと尋ねたが、これについての明確な回答はなかった。牧野弁護士は、「懲戒処分は粛々と受ける」と話しており、事実上セクハラを認めた形だ。

 牧野弁護士が高島市長の代理人を務める裁判は、HUNTERが報じた釜山出張にまつわる市長の疑惑を、自社の新聞に転載・配布した地元メディア「データ・マックス」に対し、市長が名誉棄損にあたるとして損害賠償を求めたもの。女性がらみの裁判で、市長の主張を支える弁護士が、セクハラで懲戒処分を受けるという前代未聞の展開となった。



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