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福岡市総合体育館 PFI事業者に清水建設グループ

2015年10月29日 06:00

人工島(アイランドシティ) 福岡市は27日、市内東区の人工島(アイランドシティ)に計画している総合体育館のPFI事業者を決定。ホームページ上で、落札者が大手ゼネコン「清水建設」を中心とするグループになったことを公表した。
 市は今年3月に入札公告を行い、8月に事業提案を締切。以後、5人の委員で構成される「福岡市総合体育館(仮称)整備運営事業者選定委員会」(委員長:上和田 茂九産大副学長)が、各事業者から提出された提案について性能及び価格の審査を行う“総合評価方式”で選考を進めていた。
(左はアイランドシティ完成イメージ。福岡市のHPより)

総事業費は約200億円
 福岡市は、長年使用されてきた市民体育館が建設から40年を越え老朽化したことに加え、九州電力から無償貸与されていた九電記念体育館の借用期限が平成25年3月末で切れることなどを理由に、新たな拠点体育館の建設が必要と判断。平成22年から具体的な整備方針を検討してきた。

 HUNTERが市に情報公開請求して入手した文書によれば、同年7月に、拠点体育館のあり方を検討するアドバイザー会議(構成員4名)を設置。11月には民間の設計業者に「拠点体育館のあり方検討資料図作成業務」を委託し、概算事業費などを報告書にまとめさせていた。

 当初の整備候補地はアイランドシティ市5工区、九大箱崎キャンパス跡地、青果市場跡地、西部市場跡地の4か所。平成24年1月27日の「市政運営会議」でアイランドシティに決定し、今年2月の福岡市議会で用地取得費約47億9,000万円を含む平成26年度補正予算案が成立している(下が総合体育館の整備予定地。市HPより)。

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 用地取得費を含む総事業費は約200億円。約3,100㎡も面積を誇るメインアリーナ(総客席数5,000席以上)の他、サブアリーナ(約1,700㎡・700席以上)、武道場、弓道場、トレーニング室、健康・体力相談室、体力測定室、多目的室、キッズルーム、ジョギングコース、駐車場(500台)などを備えた総合体育施設となる予定だ。

PFI事業者は清水建設グループに
 市は、総合体育館の整備運営にPFI(BTO)方式を採用。今年3月に事業者公募を開始し、8月に提案書受付を締切、11月に福岡市総合体育館(仮称)整備運営事業者選定委員会の評価結果を公表するとしていた。

 入札参加者は、本事業に係る業務を受託又は請け負うことを予定する複数の法人(構成員及び協力企業)で特別目的会社(SPC)を構成。価格のほか施設整備業務、開業準備業務運営、維持管理業務について提案を行うこととされ、2グループが公募に応じて競う展開となっていた。事業期間は事業契約締結日から平成46年3月31日までとされている。

 27日、市がホームページ上で公表した落札者は「清水建設株式会社を代表とするグループ」。落札価格は13,785,873,237円(税抜き。入札予定価格:13,828,025,000円)だった。市は年内に仮契約を結び、来年2月に事業本契約の締結を行うとしている。

前倒し選定の理由は?
 事業者選定には、清水・積水に地場企業を加えたグループと、九電工・鹿島を中心とするグループが応募していたとされ、選定の結果、清水建設グループが落札。水面下で激しい受注競争が行われていたことが分かっている。顛末については、いずれ別稿で詳述するが、不可解なのは事業者決定の時期。下は「入札説明書」に掲載された事業者の募集・選定スケジュール表だが、PFI事業者の決定・公表は11月となっている(赤いアンダーラインはHUNTER編集部)。少なくとも5日は早まった形だ。

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 福岡市市民局の担当課に前倒しの理由を尋ねたところ、「前倒しではない。公表が11月としてきた。詳しい選定結果等は11月に公表する」と強弁。だが、入札説明書のどこを見ても事業者の決定は「11月」。公表も「11月」としか記されていない。市役所のカレンダーが狂っているのか……。



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