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福岡高島市政 来年は・・・?

2014年12月29日 08:30

高島市長 11月の市長選で大勝し、2期目をスタートさせた高島宗一郎福岡市長。続いて行われた師走総選挙では蜜月の関係にある安倍自民党が圧勝し、まさに我が世の春といったところだろう。
 だが、好事魔多し。周辺には、争いや疑惑の火種がゴロゴロころがっており、いつ燃え上がるかわからない状況。HUNTER取材陣は、正月返上で裏付けに走り回る予定だ。
 高島市政、来年の行方は――?
(写真は市長選出陣式での高島氏)

再燃した自民市議団との抗争
 先の総選挙で出馬した福岡1区のお友達の選挙運動に精を出し、自民党市議団の反発を買った市長。突き付けられた抗議文にはダンマリを決め込んでおり、両者の関係は修復不可能になる一歩手前だ。

 市長選での自民推薦を巡って、高島氏に批判的な一部の市議や国会議員から「反対」の声が上がったのは周知の事実。唯我独尊で一方的な市政運営を行ってきた市長に、批判が集まるのは当然だった。すったもんだの末、推薦をもらって勝ち戦に持ち込んだが、殊勝な態度を見せていたのは投開票日まで。終わったとたんに市議団を足蹴にし、抗争再燃と相成った。

 統一地方選後、市議団が高島派と反高島派に分裂する可能性もある。足もとがぐらつくなか、後ろ盾である麻生太郎副総理や中村明彦県議(北九州市選出)の方ばかりを向いての市政運営がどこまで続くか、見ものである。

米国出張中止―ツケは市民に
 自民党市議団とのトラブルのもとになった福岡1区におけるお友達の選挙応援は、市議らを怒らせただけでは済みそうにない。今月9日、市長が選挙運動に専念するため、公務である米国出張を中止していたことを報じた(⇒「高島福岡市長 出張取りやめ選挙運動」)が、その後の取材や市への情報公開請求などを通じて、この愚行のツケが市民に回されることが判明した。国政選挙で走り回るのは自由だが、公私の区別もなく、市政の課題を放り出したことは市民への背信。この問題については、年明けに追及の第二弾を配信する。

渦巻く疑惑
 市長選での高島氏大勝が、市政の歪みを加速させたのは事実。前述した米国出張中止はその一例だが、さらに大きな問題が火を噴く可能性が出てきた。

 選挙直後、高島氏は大型事業の前倒しを指示したとされるが、該当する事業は総合体育館、市民会館、大型展示場。いずれも数十億円規模の工事になる。じつは、こうした大型公共事業を巡って、市長周辺と建設業界との癒着の実態が浮かび上がっているのである。案件によっては具体的な業者名まで囁かれており、事態は深刻。出張問題の続報とともに、市政の闇を詳しく伝えていく予定だ。



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