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江渡防衛相 昨年も疑惑の政治資金処理

2014年11月29日 06:00

 江渡.jpg政治とカネの問題で追及されている江渡聡徳防衛相(写真)の関係政治団体が、平成25年も疑惑の政治資金処理を行っていたことが、28日に公表された政治資金収支報告書から明らかとなった。  
 江渡氏が代表を務める「自由民主党青森県第二選挙区支部」(以下、「二区支部」)からは、江渡氏個人に275万円が「寄附」として支出されているほか、江渡氏の資金管理団体「聡友会」からは、いったん江渡氏に寄附された形の200万円が修正され、人件費として処理されていた。
 業者の集まりである任意団体「政経福祉懇話会」から二区支部への献金も、例年同様に行われている。

江渡氏への不透明寄附、25年は270万円
 江渡防衛相の政治資金を巡っては、二区支部や聡友会が、江渡氏個人に多額のカネを支出していたことが明らかとなっている。平成22年から24年までの3年間で1,850万円。「寄附」や「組織対策費」の名目で、1回50万円から最大150万円が江渡氏個人にわたっていた。下は、平成22年、23年、24年に提出された政治資金収支報告書から、聡友会と二区支部における江渡氏個人への支出をまとめ、一覧表にしたものだ(注:江渡氏受領の1,850万円のうち、平成24年12月に二区支部から江渡氏に寄附された500万円は、衆院選の折の選挙費用。聡友会からの同年5月の100万円と12月の50万円は、新聞報道で問題視されたあと、同会職員の人件費だったとして支出先変更)。

資金の流れ 1-thumb-600x219-11534.jpg

 28日に青森県選挙管理委員会が公表した政治資金収支報告書によれば、二区支部は平成25年も江渡氏個人に計275万円を「寄附」しており、それまでと同様、何に使ったカネなのかわからない状況だ。

江渡寄付金25年.png

 同日に総務省が公表した聡友会の政治資金収支報告書では、いったん江渡氏への「寄附金」として報告された200万円を修正・抹消。経常経費のうちの人件費に組み込まれ、支出先がわからない形で処理されていた(下の報告書参照)。

江渡寄付金.png矢印-thumb-200x46-11214-thumb-200x46-11217-thumb-200x46-11248.jpg江渡収支.png

実態隠し―続く任意団体からの献金
 任意団体『政経福祉懇話会』からの献金も続いている。政経福祉懇話会は、青森県十和田市東三番町にある二区支部や江渡氏の支援団体『江渡あきのり後援会』がある事務所に同居しており、会長は江渡氏の支援者である建設会社の社長。同会は、毎月25万円ずつ年間300万円を二区支部に寄附してきたが、業者の集まりであることがわかっており、献金の実態を隠した形。違法性が疑われていたが、平成25年も同様に年間300万円の献金が行われていた(下がその収支報告書の該当ページ)。

江渡政経福祉懇話会.png

 江渡氏個人に寄附されたカネはどのように費消されたのか――、実態を隠した業者からの献金は妥当なのか――。いくつもの疑惑を残したまま、江渡氏は総選挙に臨む。



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