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ドタバタ劇がお家芸? ― みんなの党

2013年10月23日 09:00

みんなの党 永田町では最近、「民主党では面白い原稿は書けないが、みんなの党のことならお家芸となった分裂騒動でネタが尽きない」と言われている。それほど話題を提供してくれるみんなの党だが、今回も十分に「期待」を裏切らなかった。
 有権者不在で分裂含みのドタバタ劇を繰り広げている同党。江田憲司氏の幹事長解任、柿沢未途衆院議員の強制離党とつづいたあとは・・・・・。

国会初日に国対幹部解任
 10月15日、第185臨時国会が始まったまさに初日。みんなの党の倫理委員長であり参院国対委員長代理を務める小野次郎参院議員が、渡辺喜美同党代表の会館事務所に呼び出された。しばらくして出てきた小野氏の顔は真っ青。携帯電話を取り出し、数名の親しい仲間に電話をかけたが、その中には8月23日に渡辺氏に離党を強制された柿沢未途氏も含まれていた。無情にも「この場で離党届を書け」と渡辺氏に強要された柿沢氏と、相通ずるものがあったのだろう。

 実は小野氏、国会初日という最悪のタイミングで参院国対委員長代理をいきなり解任されたのだ。しかも、事前に解任について知らされておらず、突然の言い渡しだったたという。小野氏を良く知る人物が語る。「小野さんはとても悔しそうだった。渡辺代表には何かにつけ進言をしていたけど、逆らっているわけではなかった。更迭された前幹事長の江田憲司さんに近いわけでもない。こんな形で解任される理由などないんだ。しかも自分の後任はあの松田公太(参院議員)。無念だろうし、はらわたが煮えくり返る思いだろう」。

 松田氏といえば渡辺氏の妻であるまゆみ夫人の大のお気に入り、周囲からは「ティー坊主」と呼ばれている。本来なら「茶坊主」と言うところだが、「タリーズコーヒージャパン」創業者だから「ティー」というわけだ。だが「ティー坊主」に与野党が熾烈な駆け引きを行う国対が務まるのだろうか。みんなの党の関係者が、声をひそめて話す。「小野さんには29年間の警察キャリア官僚、そして小泉純一郎首相の秘書官を務めたという経験がある。国会運営を熟知している人だ。だが松田は国対の経験も浅く、未知数と言ってよい。大切な時になぜこんな人事なのか・・・・・」。

 しかし、松田氏は「経営」を熟知しているはず。よく政治を企業経営に例え、若手企業家の代表として発言してきた。国会でもその手腕に期待していいのではないか?前出の党関係者はこう反論する。「いや、彼は経営に成功したわけではない。ただ『タリーズコーヒージャパン創業者』として成功しただけ。タリーズに目をつけて日本法人を立ち上げたのは事実だが、時流に乗ったということ。派手な活動ばかりが目立つが、政治家としての実力はどうだか」。

 そしてそっとこんなことを囁いた。「みんなの党の支持率はジリ貧で、このままでは3年後の参院選で松田は落選してしまう。その時までになんとか幹事長くらいになって、党を把握しておきたい。それで意のままに動いてくれる『手下』が必要だったまゆみ夫人と利害関係が一致し、『雌鶏の一声』に反応した渡辺氏が小野氏と役職をすげ替えたのだろう」。
 党内では、多くの所属議員が「次の犠牲者は誰か」と戦々恐々の様子だという。一体この党は誰のために存在しているのか・・・・・。

<天城慶>



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