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福岡市が開示文書見落とし
~市顧問の業者選定関与問題で

2013年5月30日 09:30

事業者選定委員会委員 今年3月、福岡市顧問の不適切な業者選定への関与について報じたが、この折の情報公開請求において、福岡市が開示すべき文書を見落としていたことが明らかとなった。
 市側は、同様の情報公開請求に対応するため、関連文書を精査する段階で新たな事案が見つかったとしており、杜撰な情報開示態勢を露呈した形だ。
 対象文書が加わったことで、問題の市顧問がかかわった業者選定は、9件から10件に増える。

疑惑の選定、10件に
 HUNTERの報道は3月。福岡市への情報公開請求で入手した文書から、市発注の業務委託における業者選定で、高島宗一郎市長の友人で同市顧問を務めている民間企業社長・後山泰一氏が、計9件の業者選定で選考に関わっていたことが判明。このうち8件の業務委託の内容が、後山氏の会社の業務に合致しており、同業者を対象とした業者選定だったことを報じていた。

 ところが今月になって、市広報戦略室から、開示対象文書がもう1件分存在していたとの連絡。理由を尋ねたところ、同様の情報公開請求に対応するため文書をそろえる過程で、HUNTERへの情報開示が不十分だったことが分かったという。
 別の公開請求がなければ、後山氏が関与した業者選考の全容が正確に伝えられなかったことになる。ただ杜撰なだけなのかもしれないが、意図的に隠したと言われてもおかしくない格好だ。市の情報公開の信頼性を疑わせる事態であることには違いない。
 ちなみに、新たに開示された関連文書はA4の用紙106枚分。コピー代1,060円は、何故か無料となった。

 後山氏が選考もしくは選定委員として関わった業者選定は9件から10件に増える。その件名と契約日、契約金額を改めてまとめた。⑩が新たな1件である。

①「福岡市本庁舎1階ロビー改装工事設計業務委託」
  契約日:平成23年10月3日
  契約金額:4,893,000円

②「電子掲示板コンテンツ整備等業務委託」
  契約日:平成23年10月11日
  契約金額:8,570,100円 

③「飲酒運転撲滅キャンペーン業務委託」
  契約日:平成23年11月22日
  契約金額:14,990,508円

④「テレビを活用した広報業務委託」
  契約日:平成24年7月1日
  契約金額:13,041,000円 

⑤「アイランドシティのPR委託」(注:2社を選定)
  契約日:平成24年10月18日
  契約金額:3,150,000円、2,152,5000円

⑥「飲酒運転撲滅・自転車安全利用推進業務委託」
  契約日:平成24年11月14日
  契約金額:24,999,999円

⑦「戦略的広報に関する調査業務委託」
  契約日:平成24年12月14日
  契約金額:5,964,000円

⑧「歴史資源とさくらまつりを活かした舞鶴公園の広報・集客事業業務委託」
  契約日:平成25年1月31日
  契約金額:9,999,990円 

⑨「自転車安全利用条例の施行に伴う広報啓発業務委託」
  契約日:平成25年2月25日
  契約金額:5,461,690円

⑩「タイアップ紙面による都市イメージPR事業」(注:3社を選定)
  契約日:平成25年2月1日
  契約金額:1,890,000万円、1,995,000円、1,980,000円

 新たに分かった「タイアップ紙面による都市イメージPR事業」の業者選定は、雑誌を利用して福岡市をPRする目的で、広告代理店3社を選ぶためのもの。後山氏は、事業者選定委員を務めていた。

 これによって、10件中、設計業務である ①「福岡市本庁舎1階ロビー改装工事設計業務委託」を除く9件の発注業務の委託内容が、後山氏の会社の業務に合致していたことになる。不適切な業者選定の件数が増えたということだ。

 後山氏がらみの業者選定をめぐっては、②「電子掲示板コンテンツ整備等業務委託」、③「飲酒運転撲滅キャンペーン業務委託」、⑨「自転車安全利用条例の施行に伴う広報啓発業務委託」の3件で、福岡市中央区に本社を置く同一の外資系広告代理店が業務委託先に選ばれており、この代理店が後山氏の会社の取り引き先だったことも確認されている。



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