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やっぱり不自然 福岡県議選・ポスター公費助成
~32名の陣営が満額請求~

2013年2月27日 08:05

 平成23年4月に行われた福岡県議会議員選挙のポスターに関する公費助成について調べたところ、立候補した129人の候補者(1名は請求なし)のうち、32人がポスター製作会社に限度額いっぱいの請求を行わせていたことが分かった。
 満額請求なら1円単位まで限度額と合致することになり、請求自体の不自然さが際立つ形だ。
 今年2月には、同県議選におけるポスターの公費助成をめぐり、1枚ごとの契約金額で、低いものと高いもの価格差が当選者で最大8倍以上も違っていたことを報じていた。

ダントツ自民 みんなの党は言行不一致
 福岡県議選は、県内46の選挙区で129名が立候補、86名が当選した。129名のうち当選した民主党公認1名を除く128名が制度に従って業者と契約を結び、選挙後、業者から県に請求がなされ、公費が支出されていた。
 選挙区ごとの助成額は、ポスター掲示板の数をもとにした細かい計算式に従って決められているため、限度額は1円単位まで決る仕組みだ。

 ポスター製作会社と限度額いっぱいの契約を行い、請求どうりに公費支出を行わせた候補者の党派別内訳は次の通りとなる。

  • 自民⇒当選者13人、落選者1人
  • 民主⇒当選者1人、落選者2人
  • みんなの党⇒落選者3人
  • 無所属⇒当選者8人、落選者4人

 満額組が一番多いのはやはり自民党。候補者数が多いこともあるが、無所属候補ともども、税金支出を抑えようという意識は低いようだ。

 意外だったのは、みんなの党の候補者たち。立候補した7人のうち3人が満額請求組に名を連ねたほか、2人も満額に近い請求額だった。低い金額で業者に請求させたのはわずかに2人の候補者だけで、公務員定数や給与の削減、さらには行政のムダを削ることを党是としている政党が、言行不一致を印象付けた形だ。

1枚4,704円のポスターも
 ポスター1枚の価格では、最低が落選した無所属候補の1枚あたり240円、最高額は自民党公認候補の1枚4,704円という数字だった。1枚4,704円という金額はけた外れで、県議会関係者からも「あり得ない。写真代やデザイン料を加えたとしても、こんな金額になるはずがない」という声が上がっている。

 当選した86人の候補者たちのうち、7割以上にあたる63人が1枚2,000円未満で契約、22人が1枚2,000円以上で契約していた(1名は未請求)。大半は1枚1,000円台の契約金額だった。

 税金のムダ遣いを正す役割を担う政治家たちの、お寒い状況と言うしかない。



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