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薩摩川内選出県議に公選法違反の疑い

自民・外薗議員、建設業者から寄附

2011年8月12日 10:30

 川内原子力発電所の立地自治体である鹿児島県薩摩川内市選出の外薗勝蔵(ほかぞの かつぞう)県議会議員(自民・当選4回)に、公職選挙法に抵触する寄附を受けていた疑いが浮上した。
 
 外薗県議陣営は、今年4月に行なわれた県議選で、県の出先である北薩地域振興局から公共工事を受注している建設業者から無償で車両を借り上げ、「選挙運動費用収支報告書」に建設会社側からの『寄附』として記載していたもの。
 公選法は、地方自治体からの請負契約の当事者に、当該自治体の議員選挙に関する寄附を禁じている。

県工事受注の建設業者から車両 
 外薗県議は、4期目を目指した今年4月の鹿児島県議会議員選挙で、薩摩川内市区(定数3)から自民党公認で出馬、当選を果たしていた。
 gennpatu 139.jpg外薗県議陣営が県選管に提出した「選挙運動費用収支報告書」によれば、薩摩川内市に本社を置く「外薗建設工業」から連絡・設営に使用する車両2台を無償で借り上げ、1台当たり1日6,000円で9日間使用したことになっていた。見積もり合計金額の108,000相当が寄附された形だ。

公選法の規定
 公職選挙法199条は、《衆議院議員及び参議院議員の選挙に関しては国と、地方公共団体の議会の議員及び長の選挙に関しては当該地方公共団体と、請負その他特別の利益を伴う契約の当事者である者は、当該選挙に関し、寄附をしてはならない》として、いわゆる「特定寄附」を禁止したうえで、200条では《何人も、選挙に関し、第百九十九条に規定する者から寄附を受けてはならない》と規定している。

特定寄附の可能性
 「外薗建設工業」は、県の出先である「北薩地域振興局」から毎年公共工事を受注しており、今年1月にも、『県単道路整備(交付金)工事(藺牟田瀬戸架橋3工区)』(税抜き落札金額111,187,500円)、『旧樋脇高校プール解体工事』(同9,150,000円)などの工事を受注していた。平成23年度に入ってからも、北薩地域振興局発注工事の入札に参加している。
 同社は、公選法で規定する《請負その他特別の利益を伴う契約の当事者》とみなされる可能性が高く、その場合、外薗県議が受けた同社からの「寄附」は同法に抵触していたことになる。

 鹿児島県選管は、北薩地域振興局が県の出先であり、同局発注工事の請負業者は、県議選に関する寄附ができないことを認めている。

 外薗県議に話を聞くため取材の申し入れをしているが、事務所側は事実関係について精査中としている。
 



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