藤田陽三・筑紫野市長の資金管理団体が、「政治資金収支報告書」の修正に追い込まれた。
飲食、ゴルフ賞品の支出
藤田市長の資金管理団体は「藤陽会」(代表:藤田陽三市長)。
HUNTERが福岡県選管から入手した平成21年、22年分の同会の政治資金収支報告書と領収書(いずれも写し)によれば、同会は21年6月2日に筑紫野市の二日市温泉にある老舗旅館に飲食費として約33万円を、6月3日には「ゴルフ賞品代」として市内の業者に約10万円の支出を行なっていた。
20年には二日市温泉にある別の旅館で約38万円の飲食のほか、約9万円の「行事費」支出があった。
それぞれの領収書には、21年6月の飲食に参加した人数が「45名」、20年は「50名」と記されている。
しかし、同会の収支報告書には、藤田市長が代表を務める「自由民主党福岡県筑紫野市第一支部」と個人(人数は不明)からの寄附があるのみで、飲食など一連の支出に見合う会費収入等の記載が欠落している。
この状態では、藤陽会側による一方的な飲食の提供、物品供与と見るしかなく、公職選挙法に抵触する可能性がある。
記載ミス認めるも・・・
12日、藤陽会側にこうした点を指摘したところ、「(それぞれの支出は)毎年開催している例会の費用で、ゴルフ会参加者からは賞品代として1人3,000円を、定例会参加者からは(賞品代とは別に)1人10,000円を集めていた。会費収入を『個人からの寄附』に入れてしまったミス。修正する」などと回答した。近く県選管に相談し、平成21年と20年の政治資金収支報告書を修正するとしているが、杜撰な収支報告の実態を露呈した形だ。
藤田市長陣営による政治資金処理への信頼性が失わればかりの状況で、県議会議長まで務めた大物市長に説明責任が求められていることは言うまでもない。