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福岡市長資金パーティー 参加者名簿に暴力団関係者

2015年4月20日 08:00

高島市長 高島宗一郎福岡市長(写真)の資金管理団体が開催した政治資金パーティーに、暴力団関係者とみられる人物が参加していた疑いが浮上した。
 暴力団関係者とみられているのは、現在出資法違反などの容疑で熊本県警から指名手配中の人物。HUNTERが独自に入手した政治資金パーティーの参加者名簿には、この容疑者がオーナーを務めていた会社から2名が参加していたことが確認されており、そのうちの一人が偽名を用いた容疑者本人だった可能性が高い。
 官民あげて暴力団追放に取り組むなか、県都トップとしての資格が問われる事態だ。

パーティー参加者は指名手配中
 問題の政治資金パーティーは、高島市長の資金管理団体「アジアリーダー都市研究会」が年3回のペースで開催してきた『九州・アジア未来塾』(以下「未来塾」)。HUNTERが独自に入手した同パーティーの参加者名簿には、東京都港区の六本木ヒルズ内に登記上の本社を置く『プレシャスインベストメント』の社員とみられる2名が含まれていた(下はその部分)。名簿では、一人が「ファンドマネージャー」、もうひとりが営業部所属となっている。

パーティー参加者

 プレシャスインベストメントをめぐっては昨年3月、元本を保証するなどとして同社が違法に金を集めた事件で、出資法違反(預かり金の禁止)に問われた同社の従業員が熊本地裁において有罪判決を受けているほか、民事でも訴訟が継続中。プレシャスインベストメントへの出資契約は無効などとして九州各地の個人・法人が、同社の実質上の代表らを相手取って約1億円の損害賠償を求める裁判を起こしている。同社が不正に集めた額は6億円ともいわれ、「詐欺」を指摘する関係者も少なくない。

六本木ヒルズ 改めて取材した結果、同社の登記上の本社となっている六本木ヒルズ(右の写真)の該当フロアには入居の形跡なし。会社に電話しても英語で留守番メッセージが流れるだけで、社員らの携帯も、特定番号以外はつながらないように設定されていた。

 さらに、プレシャス社を実質的に動かしていた人物が、出資法違反の疑いで熊本県警に指名手配されていることが判明。調べを進めるうち、手配中の容疑者が使用していた携帯電話の番号と、未来塾の参加者名簿にある「ファンドマネージャー」の携帯番号が一致していることも分かった。プレシャス社で「ファンドマネージャー」の肩書を持っていたのは、手配中の容疑者だけ。容疑者本人が、偽名を用いて未来塾に参加していた可能性が高い。

容疑者は暴力団関係者
 ある事件関係者の証言によれば、この容疑者は福岡県内に本拠を置く暴力団との関係を公言。人から騙し取ったカネの一部を、暴力団側に渡していることを自慢げに語っていたという。HUNTERの取材に対し、複数の関係者がこの話を認めている。

 周知の通り、福岡県では官民あげての暴力団追放運動が続いており、県都のトップである高島市長はその先頭に立つべき存在。暴力団関係者と付き合いがあったとすれば市長失格。市政を揺るがす事態となる。

沈黙する市長
 先月、市長の事務所に対しプレシャス社との関係や未来塾への参加回数などについて確認を求めたが、「連絡する」としながら無回答。また、同月に開かれた福岡市議会で、未来塾へのプレシャス社参加の有無について聞かれた高島市長は、「九州アジア未来塾に参加されている皆様の具体的な企業名につきましては、政治資金規正法でも公表の義務はなく、お答えは差し控えさせていただきます」として、明確な答弁を避けていた。



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