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森福岡市議会議長 資金管理団体に供応接待の疑い

2014年10月23日 07:50

森後援会 領収書 関係政治団体「鷹の会」が市内の料理屋で市政報告会を開き、集めた会費以上の飲食代金を支出していたことで、公職選挙法違反(差額買収)の疑いが持たれていた森英鷹福岡市議会議長に、別の買収疑惑が浮上した。
 今回分かったのは、森議長の資金管理団体「森ひでたか後援会」による支持者らへの飲食提供。開催されたイベント経費のうち、会費分を差し引いた額を後援会が負担していたほか、全額負担で飲食の提供を行っていた疑いもある。

収支をみれば明らかに「買収」
 下は平成22年、23年、24年に、森ひでたか後援会が開催したイベントに関する収入と支出についてまとめた表だ。

森ひでたか後援会が開催したイベントに関する収入と支出

 赤い字で示したとおり、平成23年3月開催分を除く毎年のソフトボール大会と、女性の集まりとされる「綾の会」は、いずれも支出が会費収入を上回っている。「綾の会」については、とくに差額支出が顕著だ。

 県選管への情報公開請求で入手した後援会提出の領収書によれば、支出を示す領収書の但し書きは、ソフトボール大会が「カップヌードル・弁当」あるいは「弁当・お茶代・賞品代」、綾の会分は「宴会代」となっていた。

 これは、収支報告書で『会場借上料』と記されている綾の会講演会の支出が、実際には飲食代金だったということ。実態を隠してみたものの、領収書で足がついた形だ。(下は平成24年の「綾の会講演会」における支出の領収書。赤いアンダーラインと矢印はHUNTER編集部)

収支報告書の『会場借上料』

↓

森後援会 領収書

「新春のつどい」は全額後援会負担の可能性
 会費などの収入がないのに、“大会費”として支出だけが計上されていたのが毎年1月の「新春のつどい」。いずれの年も支出目的が2つの項目に分けてあるが、開催は1回。領収書を確認したところ、「お食事代」と酒店への支払いだった。会場は森議長の後援組織「鷹の会」も使っている日本料理店。収支報告書上は、新春のつどいに供された飲食代金のすべてを森ひでたか後援会が負担した形となる。記載通りなら、公選法が禁止する供応接待の疑いが濃い。

 同後援会は、平成22年に225人の会員から112,500円、23年には306人から153,000円、24年には308人から154,000円を『会費収入』として得ているが、イベントごとの会費合計にこれを加えても、年ごとに支出された飲食代金にははるかに及ばない。組織ぐるみの買収行為ではなかったのか――森議長には、この問いに答える責任があるはずだ。



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