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食いつぶされる市民の血税~福岡市長の贅沢三昧
移動はすべてハイヤー・タクシー

2014年9月 1日 09:10

 出張がらみの疑惑が噴き出した高島宗一郎福岡市長。東京で、韓国で、公費を利用したプライベートの創出に余念がないが、問題の根底にあるのは、市長の「税金」に対する意識の無さ。就任以来、思い付きで次々と無駄な施策を打ち出したり、市民や職員の目の届かないところで身勝手な行動を繰り返したりが続いてきたが、そのすべてが「税金」を原資とするもの。数年後には800億円以上の予算不足に陥るとの指摘が出ている市の財政事情が、この若い市長には理解できていない。
 公費出張した東京都内での動きについて調べたところ、血税を浪費する市長の姿が浮かび上がった。

「羽田―都内」モノレール・電車利用は皆無
 平成22年12月の就任以来、市長が東京に出張したのは79回(これまでの配信記事では「78回」。その後、情報公開の過程で市側の開示漏れ1件があったことが判明)。その折の羽田と都内の間の移動方法を確認したところ、すべてがハイヤーもしくはタクシーを利用したものだった。福岡市東京事務所が受け持った市長の旅費のうち、ハイヤーの「乗車明細書」とタクシーチケットを精査すると次のような結果となる。

【羽田 → 都内】 
・ハイヤー利用21回
・タクシー利用39回

【都内 → 羽田】
・ハイヤー利用40回
・タクシー利用13回

 正式日程の前後に私的な東京滞在があるため数字が合わないが、公費を使った「羽田―都内」間の移動のすべてがハイヤーかタクシーだった。必要性がまったくないとは言えないが、モノレールと電車による移動を否定する市長の考えがあることは確かだ。ちなみに、羽田から浜松町までモノレールを利用した場合、料金は490円。わずか24分で着く。浜松町から都内に出るにあたっては、JRや地下鉄利用でどうにでもなる。チケットの写しで確認したが、タクシーだと最低でも6,700円、1万円を超えたケースもあった。

 高島市長に、率先して経費節減を図る意欲のかけらもないことは、公務開始が早朝のため、前日から東京入りする必要がある場合の移動手段を見ても明らかだ。79回の東京出張のうち、公用のため前泊となったのは33回。そのすべてにおいて、上京当日は公務がなく、時間に追われることもない。普通の感覚ならモノレール、電車と乗り継ぎ、少しでも経費を抑えようとするはずだ。しかし、市長は33回の前泊すべてで、羽田から都内までの移動にタクシーを使っていた。

 市長は、歴代市長が続けてきた航空機のエコノミークラス利用を止めており、ファーストクラス(JAL)・プレミアムクラス(ANA)にしか搭乗していない。その上でハイヤー、タクシーを使い放題……。まるで大企業のトップでもあるかのような出張の組み立て方だ。企業が使う経費は営利活動で稼いだものだが、市長の旅費原資は「税金」。市長が集めたカネではない。税金は、市民のために使われるべきもので、市長の見栄や遊びに費やされていいはずがなかろう。

歩いて5分をハイヤー移動
 これまで報じてきた通り、市長のハイヤー利用状況に無駄が多過ぎることは、走行経路を見れば明らかだ。例えば、平成23年11月1日のハイヤー利用状況。この日、市長は「指定都市を応援する国会議員の会」や「国への提言活動」などの公務をこなすためハイヤーを利用したが、料金はなんと「67,910円」。走行経路は次のようになっていた。
紀尾井町~永田町~都市センター~永田町~霞が関~赤坂~紀尾井町
 それぞれの区間は、いずれもタクシーならワンメーター程度。歩いても10分とかからない距離を、黒塗り高級車で走り回っていた。

 「指定都市市長会」の会合に参加した平成25年7月24日の出張では、わずかな移動にハイヤー代「11,812円」を支払っていた。走行経路はこうだ。
紀尾井町~霞が関~紀尾井町~平河町 
 市長が宿泊していたホテルニューオータニがある紀尾井町から霞が関までは、車で4~5分。タクシーなら、この行程をこなす3回の乗車として、間違いなく3,000円以内だ。地下鉄を利用すれば、丸ノ内線「赤坂見附」から「霞ヶ関」まで一駅。往復340円で済む。紀尾井町と平河町は隣接しており、歩いた方が早い場合もある。ハイヤーを乗り回す必要など、まったくない。常軌を逸した税金の無駄遣い……。次稿で、ある東京出張の事例を取り上げ、さらに詳しく検証する。



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