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福岡市長のご乱行―芸人との飲み会出張・実働2日で旅費17万円!
大半はハイヤー代

2014年9月 9日 08:25

高島市長 血税を浪費する愚かな市政トップの姿が浮き彫りとなった。
 今年6月、福岡市の高島宗一郎市長(写真)が東京出張を利用して「福岡会」なる芸人らの飲み会に参加していたことが明らかとなっているが、その時の出張記録から、実質2日間の公式日程に17万円以上の公費を使っていたことが分かった。ハイヤー・タクシーの利用料金だけで約10万円……。常軌を逸した税金の無駄遣いに、批判の声が上がりそうだ。

ハイヤー料金 2日間で9万円超
 高島市長は今年6月、11日から13日までの日程で東京に出張し、用務終了後、私的に延泊して14日に芸人らとの飲み会である「福岡会」に参加していた。民放のテレビ番組で紹介された「福岡会」の集合写真が下。人気のお笑い芸人や俳優らに交じって市長が映っている。オニイチャン風の青い服を着ているところから、わざわざ公務出張に飲み会用の服を持参していたことが分かる。この市長は、公務や福岡市のことより、芸能人との飲み会の方が大切だったとしか思えない。

福岡会 市長2.jpg

 出張目的は、12日が「福岡市政に関する懇談会、現代ビジネス対談」。13日は「総務省協議」。出張命令書の記述によれば、往きの航空運賃(復路は私用滞在となったため支給なし)、宿泊料、日当などで73,490円かかっている。

 問題は、都内での移動にかかった経費の額だった。下は、使用されたタクシーチケットとハイヤーの「乗車明細書」。羽田から虎の門までのタクシー代8,030円(首都高料金含む)に、12、13両日のハイヤー料金が91,584円。しめて99,614円もの税金が、都内での市長の足代に消えていた。30代の若い市長がやることではあるまい。

使用されたタクシーチケットとハイヤーの「乗車明細書」

 各日のハイヤーの走行経路と利用料金はこうなっている。

12日 虎の門~半蔵門~平河町~音羽~平河町~虎の門 ⇒ 76,464円
13日 虎の門~霞が関~赤坂~虎の門~平河町 ⇒ 15,120円

 虎の門が起点になっているのは、市長の宿泊先が「ホテルオークラ」だったため。高島氏は、市の旅費規程にある支給金額以上のハイクラスホテルばかりに泊まっており、東京ではこのホテルオークラか紀尾井町にあるホテルニューオータニを利用している。差額は「自腹」だ。走行経路から言えることは、どのルートも地下鉄利用で一駅か二駅程度であるということ。タクシーを使ったとしても、12日は10,000円、13日は5,000円以下の金額で収まってしまう。つまり、ハイヤー利用は無意味な出費。市民感覚とは明らかにズレがある。  

 福岡からの旅費をトータルすると173,104円。たった3日、しかも実働2日でこれだけの旅費が費消されていたのである。市民の血税が、どぶに捨てられているようなものだ。浪費のあげく、延泊して芸人と飲んでいたというのだから、開いた口が塞がらない。市をあげて経費削減に取り組むなか、トップがこれでは綱紀も緩む。なにより、市民の税金が市長の高級志向を満たすための道具にされている現状は、決して許されることではあるまい。

 高島市長のハイヤー利用状況については、次稿でさらに詳しく検証する予定だ。



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