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傲慢?幼稚?ただのバカ? ハイヤー利用実態にみる福岡市長の本当の姿

2014年8月28日 09:08

ハイヤー利用実態 人には、年齢にふさわしい振る舞いというものがあるはずだ。とくに若い世代には、サラリーマンであれ政治家であれ、爽やかさや謙虚さがあってしかるべきだろう。もちろん、外面だけ装って、陰で古狸のようなマネをしていれば、いずれ正体が露見する。
 高島宗一郎福岡市長の東京出張時の移動方法を調べたところ、就任以来、若さに似合わぬ「ハイヤー使用」が常態化していたことが明らかとなった。タクシーを利用するケースもあるが、大半はハイヤー。市長就任以来のハイヤー使用料は、総額約340万円に上っている。

驚きのハイヤー利用実態
 市長の東京出張の実態を調べていたHUNTERが、福岡市への情報公開請求で入手したのは、福岡市東京事務所の予算で賄われた都内での移動経費内訳。市長が東京に出張した折に残された同事務所側の随行記録を請求する過程で開示された。

乗車明細書

 それによると、平成22年12月の市長就任から今年5月までの78回に上る東京出張で94回のハイヤーを利用。一方、タクシーチケットは74枚使用されていた。特筆すべきはハイヤー使用料金の高さ。1回の利用の最低は1万円台。4万円、5万円台はざらで、7万円近くになるケースもある。

 支払われたハイヤー料金の原資は税金。しかし、高島市長にそうした意識が皆無であることは、ハイヤーの走行経路を見れば明らかだ。例えば、平成23年11月1日のハイヤー利用状況。この日、市長は「指定都市を応援する国会議員の会」や「国への提言活動」などの公務をこなすためハイヤーを利用したが、料金はなんと「67,910円」。走行経路は次のようになっていた。
紀尾井町~永田町~都市センター~永田町~霞が関~赤坂~紀尾井町
 それぞれの区間は、いずれもタクシーならワンメーター程度。歩いても10分とかからない距離を、黒塗り高級車で走り回っていたのである。一番安かったのが、平成25年7月24日のハイヤー料金。「指定都市市長会」の会合に参加したこの時の出張では、わずかな移動に「11,812円」を支払っていた。走行経路はこうだ。
紀尾井町~霞が関~紀尾井町~平河町 
 市長が宿泊していたとみられるホテルニューオータニがある紀尾井町から霞が関までは、車で4~5分。タクシーなら、この行程をこなす3回の乗車として、間違いなく3,000円以内でおさまる。地下鉄を利用すれば、丸ノ内線「赤坂見附」から「霞ヶ関」まで一駅。往復340円で済む計算だ。紀尾井町と平河町は隣接しており、歩いた方が早い場合もある。ハイヤーを乗り回す必要など、まったくない。

 羽田からハイヤー利用というケースも散見されるが、市長がハイヤーを乗り回しているのは大半が永田町や霞が関の周辺。黒塗りの車に乗って、大物政治家を気取っているのだろう。こうした無節操なハイヤー使用で、費消された税金は3年半で337万3,386円。同時期のタクシーチケット使用が44万9,950円であることから、いかにハイヤー利用料金が高いかが分かる。高島氏は、政治家ではあるが行政機関のトップ。使われたハイヤーの料金は、彼が集めた政治資金ではなく「税金」だ。なぜ、30代の若い市長が、こうした無駄遣いを平然と行っているのか理解に苦しむ。

公人失格!
 地方自治体のなかには、首長の公用車を廃止する例もある。東京出張では、モノレール、電車を利用し、急ぎの時だけタクシーという首長も少なくない。背景にあるのが、地方自治体の財政難であることは言うまでもない。もちろん福岡市も例外ではない。2012年度の段階で、数年後に800億円以上の財源不足になることが指摘されていたのである。この状況が著しく好転したという話は聞いたことがない。

 150万都市の市長だからといって、見栄を張る必要などさらさらあるまい。政治家としては駆け出しの30代なら、なおさらだ。もし、高島市長が率先して経費削減に取り組む姿勢をみせていれば、職員も市民も、彼を立派な市長と評価しただろう。しかし、彼がとってきた行動は、まったく逆。自分が稼いだカネでもあるかのように、税金をどぶに捨てている。

 市長の出張をめぐっては、東京出張の度に片道分の旅費を自己負担する形でプライベート滞在を増やしたり、韓国・釜山への出張では市関係者以外の女性と一夜を共にしていた疑いがあることなどが分かっている。今年6月の東京出張では、滞在を延長して芸人との飲み会に参加していた。傲慢なのか、幼稚なのか、ただのバカなのか……?いずれにせよ、公人としては最低ランクの評価しか与えられまい。

 人前では、弁舌さわやかに笑顔を振りまきながら、裏に回ると飛行機のファーストクラスや黒塗りのハイヤーでふんぞり返る男を、あなたは信用しますか?



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