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高島福岡市長 出張にかこつけプライベートタイム

2014年7月25日 08:30

旅行命令(依頼)書 11月の福岡市長選挙で再選を目指す高島宗一郎市長が、東京への出張を利用して、プライベートな時間を過ごしていたことが明らかとなった。
 手口は明快。片道分の旅費を自己負担し、前後の日を東京での私的な時間にあてるというもの。福岡市への情報公開請求で入手した市長の「出張命令書」によれば、平成25年1月以降に行われた38回の東京出張のうち、23回の出張で前日か当日夜、もしくは翌日を「私用」にあてていた。
 旅費を自己負担しているものの、片道分だけ。公費出張にかこつけてプライベートの時間を過ごしたのは事実で、高島氏の公人としての資質が問われる事態だ。

旅費減額の理由は「私用で東京滞在」 
 歴代市長の出張回数に比べ、倍以上の数をこなしてきた高島氏。数多くの出張の中でHUNTERが注目してきたのは「東京出張」だった。市長就任以来の高島氏の東京出張について関連文書を情報公開請求し、データとしてまとめたところ、ある時期から、出張にかこつけプライベートタイムを過ごすという、とんでもない行為に及んでいる実態が浮かび上がってきた。

 下が、年ごとの出張日と出張目的、航空・鉄道・車の運賃、日当、宿泊料の順で整理した一覧表である。3年半で東京への出張は78回。公務のため東京都内に滞在した日数は152日にのぼる。

H22〜26 旅費

 表を見て一目瞭然となるのは、市長就任直後の平成22年12月から24年12月までと、25年1月以降の東京出張との違い。25年からの出張では、旅費(航空運賃)の半分しか支給されていないケースが目立つ。つまり、片道分の旅費を、市長自身が負担したということだ。

 ピンク色で示した部分は、命令書の備考欄に明記された旅費が半分になった理由。命令書の備考欄には、「帰路の航空賃については、用務終了後私用があるため支給しない」、「私用で東京滞在」、「私用で東京滞在のため、往路の航空運賃は支給しない」、「用務終了後私用で東京滞在のため、復路は支給しない」などといった文言が記されている。平成25年1月以降の東京出張は38回で、そのうち23回の旅行命令書に「私用」で支給額を削るという記載があった。22年から24年12月までの命令書には、同様の記載は一度もない。

出張当日の日程変更も
 突然の日程変更が何度も行われていたらしく、例えば25年12月5日から6日までの予定で組まれた出張では、6日当日の記録として「用務終了後私用で東京に滞在することになったため、当初の旅行を変更し、旅費を再計算するもの」と記されていた。下が実際の命令書の備考欄である。

命令書

公人失格
 歴代市長をはじめ多くの首長の出張命令書を調べてきたが、「私用」を理由に旅費が削られたケースは皆無。通常の出張には、往復運賃が支給されるため、「私用」が入り込む余地がなかったからである。市が実費精算を採用するようになったため、高島氏のような勝手が通るのだろうが、旅費の半分を公費に依存した形のプライベートタイムの創出は、公人としての資質・資格を問われる行為だ。

 問題は、東京出張にかこつけて作られたプライベートタイムの過ごし方。片道分の旅費を市長本人が負担したとしても、往きか帰りは公費によって賄われている。公私の区別がついていないだけでなく、仮に「私用」とされる中に遊興に費やされた時間があったとしたら、税金を使って遊んでいたことになる。法的な問題が問われるのは言うまでもないが、どう言い逃れしても公人としては失格だ。

 HUNTERは次週の配信記事で、高島氏の東京出張について、より詳しい検証を行う。



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