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福岡市長選に動き 現職県議、維新支部長ら出馬を検討

2014年7月11日 08:25

 任期満了に伴い、11月2日告示、16日投開票の日程で行われる福岡市長選挙に、現職県議と政党の支部長が出馬を検討していることが分かった。
 市長選をめぐっては、現職の高島宗一郎市長が再選を目指す構えを示しているものの、前回選挙で高島氏を推した自民党福岡市議団の中から再選に異を唱える声が噴出。新たな候補の擁立を図ろうとする動きもあって、高島氏の推薦は決まっていない。民主を含めた野党各党の候補擁立も進んでおらず、硬直状態が続いていた。
 対決の構図が定まらぬ中、保守系陣営から出馬の動きが出たことで、市長選に向けた流れが加速しそうだ。

出馬検討―ともに保守系 
 福岡市長選への出馬を検討しているのは、福岡県議会議員の古川忠氏(65)と、日本維新の会衆議院福岡県第二選挙区支部の支部長・頭山晋太郎氏(36)で、ともに保守系。古川氏は自民を含めた幅広い支持層を持ち、頭山氏は石原慎太郎氏が立ち上げる予定の新党「次世代の党」に近い。

 古川氏は、県議5期目。修猶館高校から早稲田大学に進み、卒業後、 毎日新聞記者を経て政界入りした。現在は無所属だが、参院福岡県選挙区から自民党推薦で立候補した経験があり、一定の知名度がある。同氏周辺で市長選立候補を望む声が高まっているとされ、10日、取材に応えた古川氏は「市長選に出て、福岡市政を正常化してほしいという声が高まっているのは事実」と語り、出馬を検討する状況にあることを認めている。

 福岡2区(中央区・城南区・南区)で日本維新の会の支部長を務めている頭山氏は、東京生まれ。明治から昭和にかけて福岡を拠点に活動した政治結社「玄洋社」のリーダー・頭山満のひ孫で、コアな保守層にはなじみが深い。横浜国立大を卒業後、民間企業勤務を経て政治の世界に飛び込み、平成24年の総選挙では福岡2区から維新公認で立候補し、次々点で落選していた。
 HUNTERの取材に対し、頭山氏は10日、「次のステップに向けて検討している。市長選出馬も選択肢の一つであることには違いない。現在の福岡市政が、正しい方向に進んでいるとは思っていない。出馬を考えていることは間違いではない」と語っている。

 自民党の足並みが乱れていることに加え、支持基盤である保守層からの相次ぐ出馬となれば、高島市長の再選戦略に狂いが生じるのは必至。模様眺めの野党各党も、候補擁立の動きを加速させる可能性がある。

 保守系から相次いで出馬の動きが出ていることについて、ある自民党関係者は次のように話している。
「頓挫したとはいえ、(高島市長が)中国人を大量に市役所で研修させるなどと、突拍子もないことを言い出すからこういうことになる。保守層に、高島君ではダメだという声が多いのは確かだ。就任以来、市議会軽視の姿勢を続けてきたツケが回ってきたということも言える。おそらく、(自民)市議団が一枚岩になることは、最後までない。麻生さん(太郎副総理)や安倍総裁が高島推薦をごり押ししても、実際に選挙をやるのは地元の市議や県議。強い対抗馬が出れば、高島君程度の軽い候補者では踏ん張りがきかない。古川、頭山、いずれも保守系。前回高島君に集まった票が流動化している証しだろう」



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