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太田誠一元農相 高島福岡市長の再選不支持を表明
山崎拓元副総裁も事実上の不支持

2014年7月18日 06:00

高島市長 11月に行われる福岡市長選挙をめぐり、太田誠一元農水相が、高島宗一郎市長の再選不支持を表明した。
 17日、HUNTERの取材に応えた太田元農相は、「高島君は不適格。次の市長選で彼を推すことはない」と明言。新たな候補の擁立状況を見守るとした上で、自らが出馬する可能性も示唆した。太田元農相は、平成22年の選挙で市長陣営の選対本部長を務めており、高島市政誕生の立役者が、当の高島氏に不信任を突きつけた格好だ。
 また、同日夜、山崎拓元自民党副総裁も、理想の市長像について語る形で事実上の高島氏不支持を表明。太田元農相に同調する構えであることを明らかにした。
 福岡市に厚い基盤を持つ自民の重鎮二人が、新たな候補の必要性に言及したことで、高島氏の再選戦略に狂いが生じるのは必至。市長選に向けて、波乱が予想される展開となった。(写真は高島福岡市長)

太田元農相 ―― 「高島君は不適格」
太田元農相 17日、福岡市内で取材に応えた太田元農相は、記者からの質問に答える形で高島不支持を明言。候補者擁立の必要性を強調した上で、自らの心境を語った。

記者 福岡市長選をめぐり、現職を支持するか否かで自民党の中が割れる状況となっている。前回市長選で選対本部長を務められた立場として、現状をどう見ているか?
太田 政治の世界での世代交代は必要。そうした考えから政治の第一線を引き、後継者を育ててきた。市政においても同じ。若くて優秀な市長を誕生させることは、時代の要請だと思っていた。現状については理解している。高島君ではダメだ、という声が多いのは事実。残念で仕方がない。

 記者 自民党市議団の中には、新たな候補者の擁立を模索する動きがある。太田さんもその一人だという話があるが?
 太田 私の名前を挙げてもらっているのは承知している。周囲にも、市長選出馬を勧める声がある。光栄だ。だが、まずは新たな候補者の擁立に力を注ぐべきだと考えている。若い候補者を、ということだ。

 記者 ご自身の出馬も視野に入れていると受け取っていいか?
 太田 前回市長選の時、高島君の出馬表明は9月だったはず。9月までは、候補者をさがす時間的な余裕があるということだろう。

 記者 もし、新たな候補者が擁立できない時は?
 太田 若い候補者がいないということになれば、責任を取って、私自身が判断する時が来るかもしれない。

 記者 明確な高島不支持ということになるが。
 太田 もちろん。高島君は不適格。次の市長選で彼を推すことはない。

 記者 不支持の理由は?
 太田 様々あるが、いまはどうこう言うべきではない。議会関係者はもとより、メディアの関係者も一様に同じ思いを抱いているのではないか。報道されない市役所の現状があるのは確かだろう。選対本部長として、こうした市長をつくってしまった責任を痛感している。だから不支持だ。

山崎元副総裁 ―― 「歴史と伝統に根ざした人間を」
山崎拓氏 一方、同日夜、HUNTERの取材に応じた山崎拓元自民党副総裁と記者とのやりとりは次の通り。

 記者 前回市長選で高島陣営の選対本部長を務めた太田誠一元農相が、高島市長の再選不支持を表明したが?
 山崎 アジアのゲートウェイという立地にある福岡市には、内外に誇れる市長が必要だ。歴代市長を振り返ってみれば、阿部源蔵、進藤一馬、桑原敬一と錚々たる顔ぶれだった。理想の市長像は、市民の父親のような存在。歴史と伝統に根ざした人間こそ、市長に相応しいと考えている。

 記者 事実上の高島不支持宣言ととらえていいか?
 山崎 福岡市にとって、誇れる市長が必要ということだ。

 記者 保守系から高島氏以外の候補者が現れた場合、支持する方向になるか?
 山崎 当然そうなると思う。現職を凌駕するような候補者をさがす意義はある。

 記者 太田元農相が出馬した場合は?
 山崎 拒否する理由はない。支持することになるだろう。

 記者 市長選に注文を付けるとすれば?
 山崎 人気投票のような市長選になってはいけない。地に足の着いた、しっかりとした人間を市長に選ぶことが必要だ。

相次ぐ保守系の高島離れ
 太田元農相は衆院福岡3区、山崎元副総裁は福岡2区で強固な地盤を誇ってきた自民党の重鎮。現役議員を退いたとはいえ、それぞれが指名した後継者を前回総選挙で当選させており、政界での発言力を保持している。福岡市を知り尽くす二人の大物が「高島不支持」を打ち出したことの影響は計り知れない。

 背景にあるのは、高島市長の議会軽視と、幼稚な「お友だち市政」。自らの人気に胡坐をかき、市民の暮らしには目もくれず、好き勝手な市政運営を行ってきた結果と言っても過言ではあるまい。

 市長選には、現職県議の古川忠氏と、日本維新の会支部長の頭山晋太郎氏が出馬を検討していることが明らかとなっており、保守系の票が次々と高島氏から離反する状況となっている。



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