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本会議場で暴行の大家敏志参院議員 政治活動は高級店での飲食三昧

2018年12月12日 08:00

大家 テレビ画面.png 今月7日の参議院本会議で、野党議員を小突いたり、議長に暴言を吐くなどして議運の理事を辞任した大家敏志参議院議員(福岡選挙区:当選2回)。テレビニュースを見た人たちから、形相の凄まじさに「怖い」「異常」との声が上がる状況だ。
 常軌を逸した行動に与野党の議員から批判が出ているが、大家氏の資金管理団体が総務省に提出した政治資金収支報告書の記載内容から、まともな政治活動とは思えない高額な飲み食いの実態が明らかとなった。
(写真が問題のシーン。報道番組の画面より)

■関係者から「カネに汚い」の評
 参議院の本会議場で野党議員ともみ合い、議長を恫喝する大家氏の姿は、とても子供に見せられるものではなかった。正気とは思えない形相に、恐怖感を抱いた国民は少なくなかったろう。これが我が国の国会議員のレベルなのだから、税金を払うのがばかばかしくなる。

 もともと、大家氏の評判は悪い。福岡選挙区で初当選した2010年の参院選では、「億単位の選挙資金が用意できる」と明言して自民党公認をもらっておきながら、実際はほぼ無一文に近い状態だったといい、あわてた県連が政治資金パーティーを開いて、カネ集めをおこなうというドタバタ劇を演じていた。ある自民党関係者は、当時のことをこう振り返る。
「確信犯だった。面の皮が厚いというか、横着。カネはないのに、『ある』といって県連を騙したんだから。上昇志向が強いのは確かだが、カネには汚なかった」

 政治資金絡みの話は、経済界からも聞こえてくる。地場銀行関係者の話。
「大家さんは全県区とはいえ、私どもの銀行の県南の支店にまでパーティー券を売りつけに来られます。福岡県の実力者である麻生太郎財務相の派閥に属していることで、高飛車な資金集めです。ある経済人も『いきなりパー券を送りつけてきた。若いくせに、礼儀もなにもあったもんじゃない』とぼやいていました。カネの亡者と言うしかない」

 たしかに、大家氏の政治資金集めは、当選2回の参院議員にしては額が大き過ぎる。同氏の資金管理団体「大家さとしを育てる会」が総務省に提出した政治資金収支報告書によれば、平成27年の収入が約6,000万円(うちパーティー収入が約5,100万円、個人からの寄附340万円、医師会などの政治団体からの寄附約390万円)、28年が約9,000万円(パーティー収入約6,100万円、個人からの寄附650万円、医師会などの政治団体からの寄附約2,150万円)、29年が約7,000万円(パーティー収入約6,200万円、個人からの寄附90万円、医師会などの政治団体からの寄附約600万円)となっている。28年を除き年4回の政治資金パーティーが常態化しており、年中“カネ集め”に精を出している格好だ。大家氏にとっては、カネ集めこそが政治活動なのだ。

■超高級店で大盤振る舞い
 問題は、その使い道である。27年の支出は約4,800万円、28年と29年はそれぞれ約4,700万円と約5,600万円の支出を計上している。実は、これらの支出の2割から3割を、主に「会合代」と称する飲食代に使っているのだ。年ごとの金額をまとめると、次のようになる。

大家.png

 カネの集め方が乱暴なら、使い方も荒っぽい。支出先を見ていくと、鮨店、中華料理店、フランス料理店、クラブなどがズラリ。どの店も“超”のつく高級店で、1件ごとの飲食代も大きく、30万円台、40万円台の支出が数多く記載されている。昨年12月には加賀料理の店に97万8,200円という途方もない「会合代」を支払っていた。庶民性ゼロの高級店で、数十万円単位の飲食代を払って大盤振る舞いすることが、果たしてまともな政治活動と言えるのだろうか?

 大家氏を知る国会議員の多くは、同氏の着ている背広や、履いている靴の品質の高さに驚くといい、ある衆院議員は「大家君が身に着けているのは、どれもとびきりの高級品。国会でも一二を争うファッションオタクだ。靴磨きが趣味という話さえある。一体、どこからカネが出てるのか」と首をかしげる。食事も衣服も高級志向ということだ。

 政治家として大した実績もない男が、大金を集めて贅沢三昧。国会の本会議場では、暴力と恫喝――。安倍自民党を象徴する大家氏に、選良としての自覚があるとは思えない。大家氏の地盤である北九州市に住む企業経営者が、こうつぶやいた「まるで経済ヤクザみたいだな」。



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