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紳士服「AOKI」の詐欺商法発覚

2014年4月 1日 07:00

20140401_h01-01t.jpg 紳士服販売で業界2位の「AOKI」による、詐欺商法の実態が明らかとなった。
 AOKIが騙した相手は、この春大学に進学する若者。宣伝ハガキで客をつりあげ、セールで謳った企画商品の数を騙ったあげく、通常価格で購入させていた。
 詐欺行為であることは明らか、さらに景品表示法にも抵触しかねない悪質な手口。被害にあった他の学生も少なくないとみられる。

「セット数完売」と嘘
 大学入学を控えた学生を騙し、高額なスーツを売りつけたのは紳士服専門店「AOKI」。同社は、大学入学を決めた学生に購買意欲をかきたてる印刷物(下、参照)を送付。その後、印刷物の内容に惹かれて来店した学生とその家族に、実際には「各日5セット」と記されたセット商品が売れていないにもかかわらず、「本日分は出た」と偽り、別の通常価格でスーツなどを購入させていた。嘘をついて金銭を騙し取るのは詐欺。「AOKI」の商売の仕方は「詐欺商法」ということになる。

 さらに、景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)は、商品やサービスの品質、内容、価格等を偽って表示を行うことを厳しく規制しており、AOKIの詐欺商法はこれに抵触する可能性もある。

aokiハガキ.jpg

 上が学生に発送されてきた印刷物。ハガキ大の大きさで、あて名部分を含めて6ページ。裏面には、レディススーツ全てが20%OFFから半額になることを強調してあり、その下に問題の記載があった。

 《フレッシャーズ限定 スーツも揃う》と謳った「19,000円」の5点セットの内容は、ブラウス、バッグ、靴、ストッキングにスーツの上下。印刷物には小さく『土日祝限定 各日5セット』。5セットが完売すれば、通常の割引価格による購入となることを示している。先着5名に後れを取った場合、スーツの価格によっては、19,000円で済むところが、倍以上にもなってしまう仕組みだ。客寄せの手法は巧妙というしかない。

詐欺商法の実態
 問題が発覚したのは29日の土曜日。「AOKI 福岡清水店」(福岡市南区)を訪れた女子学生に対応した店員は、スーツも込みで「19,000円」というセット価格での購入を希望した女子学生とその家族に、各日5セットの分は「もう出ました」と明言。通常の割引価格による販売を行い、「43,640円」を請求した。女子学生側は手持ち金が不足していたが、店側の勧めで20,000円の内金を入れ、商品を持ち帰っていた。

 その直後、不審に思った家族が、送られてきた印刷物を確認した上で、セット販売数について店側を厳しく追及。追い詰められた売り場責任者が、虚偽に基づく販売手法だったことを認め、電話口で謝罪の言葉を繰り返した。

 商品を突き返しに訪れた女子学生と父親に対し、「AOKI 清水店」の店長も、虚偽に基づく販売だったとして謝罪。この日のセット販売は2件しかなく、売り場の店員や責任者が、この事実を知りながら、女子学生を騙していたことを認めた。

 同様の手口が常態化していた可能性が否定できず、騙されて高い買い物をした学生やその家族はまだいるとみられる。新しいスタートを前にして、希望に胸を膨らませている学生の足元をみる悪質な商法。絶対に許せない。



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